昨年「ザ・リング2」でハリウッド進出した中田秀夫監督が、一瀬隆重プロデューサーと古典落語の「真景累ケ淵(しんけいかさねがふち)」を『怪談』の題名で映画化、都内で記者会見を行った。
撮影は、6月から、3ヶ月に渡り行われており、まもなくクランクアップする。
一瀬隆重プロデューサーは、ハリウッドでの経験を生かし、丁寧な映画制作で通常の倍以上の制作期間を費やし3ヶ月に渡って製作した。「昔の日本映画は、ほんとうに丁寧に作っていたんですよ。」と語る。
中田監督も「現場の雰囲気がいいので、もう少し続けてみたいと。内容は、えたいの知れないものにドキッと脅かされるホラー映画と違って、人間の情念にゾクゾクと恐怖を感じる作品」と豊富を語った。
映画初出演の歌舞伎俳優の尾上菊之助さんは「この演目は歌舞伎でもあり、祖父の尾上梅幸が得意とした演目とあって縁を感じますね。」とコメント。
中田監督とは、『仄暗い水の底から』で2度目となる黒木瞳さんは「今までにない役なんです。お化けにもなれるのが女優という仕事の魅力」を意欲的なコメント。衣装デザインを担当した黒澤和子さんの衣装を身につけて登壇した麻生久美子、井上真央、木村多江、瀬戸朝香ら豪華女優陣が勢ぞろいしての記者会見となった。

すでに、全米などの海外配給も決定しており、ジャパニーズホラーが海外で話題になるだろう。