アナログにこだわる。遂に解禁!これがファンタスティック映画だっ!『MEATBALL MACHINE』初日舞台
昨年の秋の東京国際ファンタスティック映画祭を皮切りに、2月のゆうばり国際ファンタスティック映画祭、ブリュッセル、フィラデルフィア、プチョンと国内外のファンタスティック映画祭で絶賛され、お披露目から1年。男女の壮絶なラブストーリーを機軸に、過激な描写と凄まじいアクションで描くSFスプラッター作品『MEATBALL MACHINE ミートボールマシン』が初日を迎えた。
舞台挨拶では、山口雄大監督、西村喜廣特技監督、主演の高橋一生さん、河井青葉さん、山本彩乃さん、増本庄一郎さんらが登壇、熱く作品を語ってくれた。
“ネクロボーグ”に変身してしまう主人公・ヨウジを演じ、山口監督とは、TVドラマ「怪奇大家族」で出会い本作の世界に引き込まれてしまった高橋一生さんは「着ぐるみを着てのアクションは初挑戦でした。特殊なスーツを着て炎天下と寒空の中で撮影をやらせていただいて、肉体に負荷がかかった状態でお芝居は、いい経験だったと思います。エンターテイメントの部分を面白がって、お芝居のどこかのシーンに共感をもってもらえるといいなと思っています。」とコメント。
同じく壮絶な愛に“ネクロボーグ”化してしまうサチコを演じた河井青葉さんは「みんなのやりたいことの思いがいっぱい詰め込まれた映画だと思います。ちょっとビックリするシーンもありますが、最後まで楽しめる作品です。」
山本彩乃さんは「私も特殊メイクをいっぱいしたかったな」とコメントすると、隣で河井さんが「やめた方がいいよ」と苦労した思い出をひとことでコメント。
本編ではちょっとしか出演していなかったと撮影では長かったのにぃ−−と監督にクレーム(?)する山口雄大作品では公私共に名パートナーである増本庄一郎さんは「ゆうばり映画祭では、本作を一緒に見ていて隣で三城のばばあ(山口雄大監督『地獄甲子園』などに出演の三城晃子さん)が号泣してまして、泣ける作品です。自分は、東京ファンタの大きなスクリーンで観たときには泣いてしまいました。」とエピソードを披露。
「ほとんどアナログでCGも使っていないんですけど、予算が少なくてもこれだけ手をかければ、これだけのクオリティの作品ができるというのを観て欲しいです」と西村喜廣特技監督がコメント。山口監督は「嫌な気持ちになるスプラッタをやりたかったわけじゃないんですよ。エンターテイメントで、その中でスプラッタ要素が高いというだけなんです。海外の映画祭では、上映中に歌を歌いだす人、声援を送るなど楽しんで見てもらえました。なかなか、このような作品は少なくなったと思います。楽しんで見てもらえるとうれしいです。」とコメント。
何処からかやって来た、謎の生命体。“共食い”を生存目的とするヤツらは次々と人間を血祭りにあげ、そして寄生する。寄生された瞬間から、人間はバトル・モンスター“ネクロボーグ”に変わり果てる。コミカルな作品を作り続けてきた山口雄大監督の本音でもある、スプラッタ・ホラー、ヴァイオレンス・アクション、純愛ラブストーリーが詰め込まれたファンタスティック映画である。(YAS)