坂上香織さん初の海外進出作『紅蜘蛛女』が公開初日を迎えた。

坂上さん演じる由美は香港で偶然知り合ったケニーを監禁し、執拗に愛を迫る。最初は怯えるケニーだったが、次第に2人は究極の愛に向かって堕ちていく・・・。
そんな本作の見所は坂上さんの悪女っぷり。これまで公開されてきたどの悪女映画にも劣らない徹底ぶりには脱帽だ。
この日の舞台挨拶には、相手役のトニー・ホーの代わりに目隠しをされ鎖でつながれた男性と共に、セクシーなチャイナドレスに身を包んだ坂上さんが登場し、会場を盛り上げた。

これまでにも悪女を演じる仕事は多かった為、本作への出演には抵抗が全くなかったと言う坂上さん。「初の海外作品だったので不安はありましたが、香港に一人で行って何とかやっていくうちに楽しくできました!」と余裕の笑みを見せて答えた。撮影中は言葉の壁を感じ、微妙なニュアンスが伝わりにくかったことがお互いもどかしかったそうだ。「それでも気心が知れてからはのびのびと自然に演技できました。特に由美とケニーの2人のつながりや気持ちを上手く表現できるように気をつけて演じました。」
また、悪女を演じるにあたってはいろんな映画を参考にしたと言う。「『氷の微笑』や『ミザリー』など、女の怖さが出ている映画を参考にしました。私自身は由美ほど怖くありませんが、嫉妬で一線を越えてしまうのはわかる気がします。また、香港の映像には独特のカラーがあるので、それも楽しんでいただければ嬉しいです。」と語った。

坂上香織が体当たりで女優としての力を惜しげもなく披露している『紅蜘蛛女』。究極の愛が行き着く先を見届けてください。

(umemoto)