和歌山県田辺市を舞台に、女子高生4人の友情を描いた『海と夕日と彼女の涙 ストロベリーフィールズ』。9月16日、シアター・イメージフォーラムにてモーニングショー公開され、女子高生4人を演じる佐津川愛美、芳賀優里亜、東亜優、谷村美月と太田隆文監督が初日舞台挨拶を行った。

太田監督は自分のふるさとを舞台にした映画の初日に、たくさんの観客が詰め掛けてくれたことに感無量の様子だった。
「朝からお客さんが列をつくって並んでいるのを見たときは、すごい感動でした。実は去年の明日がちょうどクランクインの日なんです。まさかちょうど1年後にこうやって公開するなんて想像すらしていませんでした。本当に素敵な4人と満足のいく作品が撮れたので、ぜひお友達にも薦めてください。」

物語は、同級生にもかかわらずあまり仲がいいわけではなかった4人の内、夏美(佐津川愛美)を除く3人が自動車事故で死亡。しかし、奇跡がおき夏美の前に3人が生き返り、タイムリミットの48時間だけ、生きている間にできなかった夢を叶えようとするもの。この撮影の間に4人は、物語の様に友情が芽生えていったという。
 佐津川「撮影は大変でしたけど、その後4人で温泉に行くことが日課になっていました。それに一人一人が自分の役について本当に真剣に考えていて、仲良くなりつつもライバルとしてお互いを刺激し合えたと思います。」

 谷村「物語の関係で、撮影自体も一人一人いなくなっちゃうんですね。最後は佐津川さんと2人だけになっちゃってさびしかったんですけど、今日こうして久しぶりに4人で会えて本当によかったです。」

派手さはないが美しい田辺市の景色が納められたこの作品。中でも、夕日がすばらしかったと芳賀は語る。そんな映画の撮影秘話は、太田監督のブログにも事細かに記してあるので、映画とあわせて確かめてほしい。
(林田健二)