第15回TAMA CINEMA FORUMコンペティション「TAMA NEW WAVE」にて高橋洋一郎賞を受賞し、新しい映像言語と評された『恋鎖』(ren-sa)が9月9日(土)〜9月22日まで下北沢シネマアートンにてレイトショー公開中。初日9日は超満員で急きょ補助席も追加されるほどの盛況ぶり。上映終了後には西條雅俊監督、出演者の生野零士、清水美玖、吉村康宏、石川美帆、中村研太郎による舞台挨拶が行われた。

主演・柏木役の生野零士は今作が映画デビュー。「心から好きになれる作品になりました」と自信を見せた。柏木は実年齢29歳で体が17歳まで若返ってしまう難しい役どころ。当時20歳だった彼は29歳を演じるにあたって一生懸命大人ぶったという。
出演者たち2年前に猛暑の中行われた撮影の思い出や苦労話を披露。「ハードな役で体力を使って、実際に寝てしまったところが使われた(清水美玖)」や「撮影初日に体調が悪かったのがよく現われている(中村研太郎)」など、体当たりの演技の中に、素の姿も垣間見ることができる。

これが劇場デビューとなる西條雅俊監督は、「緊張しました。初日にたくさんの人に来ていただいてうれしい」と挨拶。映画製作について「プレッシャーもあったし、勇気が要ったが、シナリオを書いて確信を持ちました。周囲が賛同してくれるか不安でしたが脇の方にも理解してもらって、現場に助けられました。僕の力だけでは作れませんでした」と当時を振り返った。

監督と出演者が何度も話しあい、納得するまで何度も繰り返され、丹念に作り上げられた渾身の「恋愛のクロスワードパズル」を是非、劇場で味わってみては?

なお、公開中はトークショー、舞台挨拶などイベントが盛りだくさん。監督・出演者のナマの声を聞くチャンスです!
9月13日(水) ゲストトーク (映画監督 福谷修×西條雅俊)
9月14日(木) 監督・出演者トーク (西條雅俊×生野零士×清水美玖×吉村康宏)
9月18日(月) 監督・出演者トーク (西條雅俊×生野零士×清水美玖×吉村康宏×石川美帆)
9月20日(水) 監督・出演者トーク (西條雅俊×中村研太郎×鈴木雄一郎×上野昌弘)
9月22日(金) 監督・出演者 舞台挨拶

(M.NIBE)