9月2日、『日本沈没』のパロディとして話題の『日本以外全部沈没』が公開をむかえ、豪華ゲストによる初日舞台挨拶が、シネセゾン渋谷にて行われた。

もし、日本(北方領土、尖閣諸島、竹島も含む)だけを残して世界が沈んでしまったら?という奇想天外なアイディア&超過激シーンが満載の社会派SFパニック・スペクタクル。

紆余曲折を経て『日本沈没』の原作者・小松左京氏、映画『日本沈没』の製作スタッフの了承を得、映画実現にこぎつけたという河崎実監督は、「命をかけて作りましたので、よろしくおねがいします」と挨拶。そして原作者の筒井康隆氏は、「いかにアホか!お楽しみください。」と観客にメッセージをおくった。
元祖『日本沈没』ドラマ版・映画版で主役・小野寺俊夫を演じた村野武範と藤岡弘が共演を果たしたも話題の一つ。2人は40年前からの知り合いで今作では安泉首相(村野武範)と石山官房長官(藤岡弘)といういかにも胡散臭い間柄を演じている。村野は「世紀の大共演でございます!」と胸を張った。
また、博士役の寺田農は、東宝の本家出演を断り、関係者からのひんしゅくを買いつつも『日本以外全部沈没』に出演。決め手は「金髪の美女軍団に囲まれて騒いでいる」と書かれた台本だったが実際にはたった3人だけだったという。「そんなわけで全部沈没でございます!」と会場の爆笑を誘った。

小橋賢児、柏原収史ら主要キャストの印象をかすめるほど、インパクトの強かった外人軍団(金正日、A・シュワルツネッガー、B・ウィリス)のそっくりさんも登場。それぞれ、「もうテポドンは打ちません!」、「日本のブルースウィリスです」、「どうもこんばんは〜。シュワちゃんで〜す」と流暢な!?日本語で挨拶した。

この日、シネセゾン渋谷では『日本以外全部沈没』公開に加え、『時をかける少女』も大ヒット中。そのお祝いとして、筒井康隆氏にデーブ・スペクターから花束が贈呈された。

(M.NIBE)