「自分のやりたいこと、大切にしたいものを守りきる信念を感じてほしい。」9/2、公開初日を迎えた『アキハバラ@DEEP』(源孝志監督)の初日舞台挨拶で、主演の成宮寛貴はこの映画に対する想いを語った。

物語は社会からドロップアウトした若者5人が『アキハバラ@DEEP』という会社を立ち上げ、革命的な検索エンジン”クルーク”を発明。その”クルーク”をめぐる理不尽な社会との戦いを描いたもの。
この作品の原作は、大人気作家・石田衣良の同名小説。『池袋ウエストゲートパーク』など数々の作品が映像化されている彼だが、映画化されるのは今回が初めてとのこと。そんな『アキハバラ@DEEP』という作品に対して石田はこう語った。
「秋葉原を舞台にしたのは、単純に街が面白いから。ほんとに変わった人がたくさんいて、街に力があるんですよね。明日の、未来の日本が少し見える街なんです。
今、時代にうまくフィットしてないって感じの人いますね。でもそういう人たちが実は次の新しい時代、日本を作るんだっていう気持ちが少しずつでもあると嬉しいですね。」

そんな大事なメッセージを持った『アキハバラ@DEEP』。映画を観終えた観客たちからの鳴り止まない歓声から察すると、そのメッセージはしっかりと伝わったようだ。また、主演の成宮自身にとっても、この映画は特別なものになった様子。
「新しい自分を見つけたいなと近頃思っていた。だから、この作品と出会えてよかったと思います。これからの僕のプロフィールに、代表作として加えたい作品です。」
(林田健二)