古泉智浩原作の青春傑作映画『青春☆金属バット』が初日を迎え、出演者と熊切監督、そして古泉さんによる舞台挨拶が行なわれた。

本作は素振りしか能がないフリーター・バナンバ、巨乳でアル中の暴力女・エイコ、過去に囚われた汚職警官・石岡が織り成す風変わりな青春ストーリー。主人公、バナンバを演じたのは竹本ピストルさん。映画初出演にして主役に抜擢された時は本当かどうか疑ったという。「監督が映画を撮ってるのが本当に楽しそうで、好きで好きでしかたないのが伝わってきて居心地がよかったです。」

「初めての濡れ場のシーンが台所だったのでビックリしました(笑)。」と語ったのは安藤さん。熊切監督の作品にずっと出たいと思っていたという安藤政信さんは石岡を演じ、本作で意外にも初の濡れ場に挑戦しているのだ。

エイコを演じたのは幅広い演技を見せてくれる坂井真紀さん。「今までのイメージとは違う役をもらって楽しかったです。映画の中ではボコボコにされたりと、初めての経験をいろいろさせて頂きました。」と語る。

また、「自分の漫画が映画になって、商売として成り立つのか不安でした。」と語る古泉さんに対して熊切監督は「以前にも原作がある映画を撮ったことがあるので、そんなに苦労はしなかったですね。小泉さんのかなり独特な世界を活かしつつ撮ろうと頑張りました。キャストに好きな人を集めて、お祭りみたいな映画を作りたいと思っていたんです。皆それぞれのキャラクターでいてくれたので、僕は現場で飛んでました(笑)。」と応えた。

原作と映画、両方が楽しめる映画『青春☆金属バット』。音楽担当に赤犬という強力バンドも参加し、向かうところに敵なし!究極の素振りゲームがついているというサントラも楽しみだ。

(umemoto)