伝説のロック・バンド”サディスティック・ミカ・バンド”が新ボーカルに木村カエラを迎え、再結成することが発表された。しかもその再結成ドキュメンタリーを井筒監督監修で製作することも決定しており、24日にそれらを合わせた制作発表会見が行なわれた。会見には加藤和彦、小原礼、高橋幸宏、高中正義、木村カエラ、そして井筒監督が登場し、再結成と映画制作について語ってくれた。

現在レコーディング中の彼らにとって、今回の再結成は実に17年ぶり。メンバー達は久しぶりにバンドを組むことになったことについて「楽しい」と口を揃えて話す。「今回、木村カエラさんがバンドのメンバーに加わりましたが、それぞれが違う音楽性をもっているんです。でもその中でも一点重なっているところがあって、それを求めてやっています。サディック・ミカ・バンドにしかできないものになっていると思いますね。」と加藤さん。周りの激しい熱意が彼らに火をつけたのだそうだが、新ボーカルには木村カエラさんしか考えられなかったと言う。「カエラさんは本当に素晴らしい。頭がいいし、勘もするどい。これ以上の人はいないと思いました。」と小原さんは語った。
これらのメンバーのコメントに対して、木村さんは「CMでビックリして、こうして今レコーディングをやってることにもビックリです。あたしでいいんだろうか?と思ったりもしますが、純粋に嬉しいですね。一緒にやらせて頂けて幸せです。」と応えた。

また、初のドキュメンタリー作品でサディック・ミカ・バンドの再結成という題材を取り上げた井筒監督は「昔のサディック・ミカ・バンドは20代の頃に関西で見てました。飛びぬけたことをやっていて、楽しんでいるのが見ていて羨ましかった。映画では楽しむことの羨ましさを伝えたいですね。重みのあるドキュメンタリーになればいいと思ってます。」と話す。また「音楽は楽しいですね。苦しいことが多い映画と融合したらいいものができるんじゃないでしょうか。」と話し、本作への期待を高めてくれた。

音楽と映画のプロフェッショナルが手を組んだこの企画。おもしろくないわけがない!?

(umemoto)