8月22日、東京国際フォーラムにてカー・アクション映画『ワイルド・スピード』シリーズ最新作『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』ジャパン・プレミアが開催され、監督、キャストによるレッドカーペット・セレモニー&舞台挨拶が行われた。
多くのファンが待ち構える中、ゲストが会場に到着。レッドカーペットに現れるとひと際大きな歓声が沸いた。

舞台挨拶冒頭、エンジン音と共に2台の劇中車が舞台下から上昇、RX-7からナタリー・ケリー、フェアレディZから北川景子が登場!
東京に住む高校生ニーラを演じ、今作が映画デビューとなるナタリー・ケリーは、「世界中で一番好きな街東京です、東京をご覧になってください!」と挨拶。メカニックの女の子を演じ、これがハリウッド映画デビューとなる北川景子は、「すごく迫力のある映画なので、楽しんでご覧になって下さい」と観客にメッセージ。『BETTER LUCK TOMORROW』で興業的に成功し、今ハリウッドでもっとも忙しい若手監督のひとりとして注目されているジャスティン・リン監督は、「世界中にドリフトと東京を紹介したかった」とこの映画にかけた思いを述べた。スーパーバイジング・テクニカルコンサルタントとして参加し、主役のショーン・ボズウェル(ルーカス・ブラック)の走りの吹き替えも行った土屋圭市は、「ドリフトの凄さ、CGではなく本物の走りを見せます」と自信を見せた。

とても複雑なバックグラウンドを持つヒロインを演じたナタリーは「私の演じたニーラは文化的には日本人、日本で生まれ育っています。雑誌などでファッションを勉強し、日本の高校生を楽しく演じました」。共演したルーカス・ブラックについては「演技や業界のことを教えてもらいました。でも彼はバカばっかりやる人で、常に悪い日本語を教えようとしました」と撮影中のエピソードを披露。
ハリウッド映画初出演について聞かれた北川は「非常に大きな通過点になりました。ハリウッド映画だけでなく、演技であれば何でもやってみたい」と意欲を見せた。
人気シリーズのプレッシャーについてジャスティン・リン監督は「今回のパート3は成功しているからこそあります。プレッシャーを楽しんで、一番よい映画にしたいと思いました」、舞台の日本については「アメリカに住んでいるアジア人として、ハリウッドで一元的になりがちなキャラクターをしっかり描きたいと思いました。また東京をポストモダン的に描きました」と話した。
プロから見て新作はどうですか?と感想を聞かれた土屋は「好きに走らせてもらいました。サイッコーのでき!!」と絶賛。「CGはできるだけ省いている。ユニバーサルの社長と話し合い、危険なところもやらせてくれ!1速、2速はハリウッドで撮影してもらっていい、3速、4速は任せてくれ!」と言い切ったのだそう。土屋自身はアクションの吹替のほか、釣り人として出演しているという。

この日が北川の誕生日ということで、監督からサプライズとして花束が贈られる場面も。観客はこの後、東京国際フォーラムの大画面と大音響で、最高のカー・アクションを堪能した。
(M.NIBE)