8月7日グランドハイアット東京にて『僕の、世界の中心は、君だ。』の来日記者会見が行われた。原作は300万部を突破し、現在もその記録を更新し続けている。日本では、“セカチュー”ブームが到来し、初恋の甘酸っぱい記憶が髣髴とさせるストーリー性に、誰もが涙を流していたのは記憶に新しい。

そんな大人気を博した作品の主演を演じることはふたりにとってプレッシャーになったのではないだろうか?

チャ・テヒョンは「撮影をしている時は原作も映画もどちらも手にとることはしませんでした。悪い影響を受けるのではないか、と思ったからです。でも撮影後に観て、韓国版は日本の映画よりも、より凝縮して掘り下げた世界観を作りあげることができたと思います。日本の作品と対比していただいても楽しんでいただけると思います。」と話した。
ソン・ヘギョもまた、原作は読まなかったと話す。「先に読んだり観てしまうと、心にひっかかるものができてしまうのではないかと思ったからです。日本の映画では涙を誘う感情的なシーンが多いですが、韓国版では感情はなるだけ抑えています。」とプレッシャーを感じることはなく、日本と韓国の作品の違いを明確にして、それぞれの作品の魅力を語ってくれた。

実際に、ロケで使った巨済島の美しさは、本作でしか感じられないもので、主演のふたりも普段の便利な生活から離れて、島の美しさを存分に堪能していたようだ。また本作の時代設定は95年。日本人の私達にとっても、ポケベルなど懐かしいものに触れることができる。

日本の“セカチュー”にはない魅力、また悲恋を演じる上でふたりが体感した事を切々と語る姿は必見。今最も韓国の人々に愛される女優ソン・ヘギョとチャ・テヒョンの初恋話にも話は転がり、会場にも和やかなムードが漂った。今年6月にめでたく初恋の人とゴールインしたチャ・テヒョンののろけっぷりなど、なかなか見る機会のない韓国俳優の素顔をたっぷりご賞味あれ。

(ハヤシ カナコ)