今の日本人に向けた映画『I am 日本人』の舞台挨拶が30日にスペースFS汐留で行なわれた。日本に喝を入れるべく、この企画を立ち上げたのは青春の巨匠・森田健作さん。原案だけでなく、製作総指揮や脚本、そして出演までこなすほど力を入れた作品となっている。
森田さんは「日本人にもっと誇りを持ってもらいたい!自信を持って欲しい!という気持ちからこの作品の企画は始まりました。先人は威風堂々としていましたが、戦後を生きてきた私達には国を愛することや国民として誇りを持つこと、自信を持つことが欠けている気がします。私はもっと日本人として平和と経済に貢献してもらいたいのです。」と熱い想いを語った。

この映画の主人公はカリフォルニアからやってきた日系3世のヒロイン、エミー・ワタナベ。日本人よりも日本人らしいエミーに日本人であることの誇りを再認識させられる映画だ。
パワフルなエミーを演じたのはモデルとして活躍中の森本クリスティーナさん。本作が映画初出演となるが、森田さん自信からも「非常に可能性をもった人、エミーのように日本人より日本人らしい!」と高く評価されている。
「私にとっては大きなチャレンジでしたが、いろんなことを学びました。映画を観てくださった方がちょっとでも日本人であることに自信を持ってもらえると嬉しいですね。」
クリスティーナさんは森田さんの書いた脚本を読んで、そのメッセージに強く賛成したそうだ。「台本を読んでからずっとエミーをやりたかったんです。頑張らなくちゃいけないって思いました。」と語った。

また本作は豪華俳優陣がたくさん出演していることでも注目されているが、この日の舞台挨拶にも浅香光代さん、藤岡弘、さん、小野真弓さん、渡辺大さんが登場し、『I am 日本人』に込めた情熱を聞かせてくれた。「この企画を初めて聞いた時から、1シーンでもいいから出演させて欲しいと思ってたんです!」と話したのは浅香さん。藤岡さんは「今までいろんな国を旅してきましたが、その上で一歩退いて日本を見た時、今の日本がなくしたものに気付いて憂いていました。今こそこういう映画を作ることに意義がある時なんだと思います。」と語った。

「個々一人一人それぞれが身近なものから日本を見直して欲しかったんです。肩の力を抜いて観てください。」と月野木監督は語る。
説教臭いなんて思わずに、気軽に観てみれば何かに気付くことができる作品。自分のアイデンティティを見つめなおすキッカケに『I am 日本人』を観てみては?

(umemoto)