1990年夏の京都を舞台に18歳の少女・瑞穂のひと夏に起こる様々な出来事を清流の稚魚・ハリヨと対比させながら瑞々しく描いた『ハリヨの夏』。上映後のQ&Aでは中村真夕監督、出演者の於保佐代子さん、高良健吾さんが観客からの質問に答えた。

Q:楽しかった点、つらかった点は?
於保:楽しかったのは、撮影中まるまる2週間、スタッフ、出演者と一緒にいられたこと。つらかったのは川とプールで泳げなくてバチャバチャしているシーンです。
高良:初めてだったので、ベテランの方が言っていること、やっていることを逃さないように努力しました。

Q:テーマについて
監督:男性が見た女性ではなく、女性から見た女性の思春期、90年代の自分の思春期、団塊ジュニアから見た団塊世代を描こうと思いました。

Q:劇中に出てくるノートに書かれた詩の内容は?
監督:お父さんの詩に対する答えが書かれています。於保さんが実際に書きました。父子間の秘密として、あえて内容は見せませんでした。

Q:衣装について
監督:ハリヨの成長過程と共に、主人公の瑞穂の服の色もちょっとずつ変えています。

Q:90年代の街並みにするために苦労したところはありますか?
監督:京都の街並みはその当時とあまり変わっていないので特に苦労はしていません。元々あった飲み屋、喫茶店に少し手を加えました。

(m.nibe)

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『ハリヨの夏』HP::www.hariyononatsu.jp/