人気シリーズ「X-MEN」の最終章である『X-MEN ファイナルディシジョン』が公開されるにあたり、主要キャストがプロモーションのために来日した。

最終章を飾る本作は前2作に比べアクションがより激しくなったり、人気キャラが登場したりと今まで以上に見逃すことのできない作品になっている。そして既に本国アメリカでは公開4日間で1億2000万ドルのNo.1ヒットという記録を打ち出しており、日本での公開も多くのファンに待ち望まれている。

この日の記者会見に現れたのは主役のウルヴァリンを演じたヒュー・ジャックマン、今回は複雑な役どころでもあったジーン・グレイ役のファムケ・ヤンセン、そしてストームを演じ、アカデミー女優としてその魅力を十分に発揮したハル・ベリー。監督が新たにハリウッドのヒットメイカーであるブレット・ラトナーに変わって作られた本作について語ってくれた。

X-MENシリーズで一躍ハリウッドのトップスターとして注目されるようになったヒュー・ジャックマン。舞台俳優出身の彼の演技力は既に評価されていて、トニー賞受賞などという輝かしい経歴を持っているのは有名だ。「ストームというキャラクターとは6年かけて共に成長し、新たな発見もありました。他の才能溢れる俳優たちから倫理観や仕事ぶりを学びました。」と語ったのはアカデミー女優、ハル・ベリー。また、本作の大事な核ともなっている”キュア”(ミュータントを人間に変える力)については「キュアに関しては、ストームと同じ感覚で強く反対しています。現実にもしこんな力があって、有色人種を白色にできたならどれだけの人が実際にそうすることを望むでしょうか。そう考えるととても腹立たしく、憤りを感じました。自分のことはもちろん完璧だなんて思いません。でも完璧に不完全だと思っています。」と熱く語った。

会見中も様々なパフォーマンスで楽しませてくれたヒューは「この映画での経験を楽しみました。とても誇りに思っています。昔は自分にコンプレックスがありましたが、親となった今では自分の子供に対して何一つ変えたいとは思いません。”差別はどんな時でもあるし、人と違うように感じることもあるけど、それをどう乗り越えるか”ということがメッセージになっているのがこの映画の素晴らしいところです。」と語った。

また、この日の記者会見には特別ゲストとしてプロボクサーの亀田興毅さんが登場。”最強のミュータント(進化型人間)”として迎えられた亀田選手にX-MENチームからロゴ入りのグローブをプレゼントという場面も見られた。

アクションで楽しませてくれるだけじゃなく、芯には彼らが伝えたい大事な想いがあり、それを私達に教えてくれる「X-MEN」シリーズ最終章。彼らの熱い想いを多くの人にしっかりと受け取って欲しい。

(umemoto)