先日3年ぶりの来日をはたしたジョン・ラセター監督による6年ぶりの最新作『カーズ』が7月1日(土)全国650スクリーンで公開した。『ファインディング・ニモ』、『Mr.インクレディブル』を2年連続アカデミー賞作品賞受賞の栄冠に導き、全世界に感動と興奮を贈り続けてきたジョン・ラセター監督作品だけに、大きな期待がよせられる初日となった。

そして、本日は、日本語吹替え版で、主人公ライトニング・マックィーンの親友、メーター役を担当した、山口智充さんと、ちょい悪という流行語を発信し、今最も活躍しているイタリア人でルイジ役を担当したパンツェッタ・ジローラモさんによる初日舞台挨拶が行われた。

自身が演じたメーターのかぶりものをつけた山口さんと、こちらも自身が演じたルイジのぬいぐるみを肩にのせた二人が登場すると、早朝の回にもかかわらず家族連れやカップルで埋め尽くされた満員の客席からは、大きな拍手が沸き起こった。

山口さんは「メーターはとてもいいやつです。皆さん応援してやってください。メーターは歯が出ていて自分自身のしゃべり方も、それに真似て歯が出ているように演じました」とキャラクターの紹介をした。かぶりものについては、「世界に一つしかないものなのでとても貴重なものです。監督のジョン・ラセターも驚いていました。」と、自分の名前が入った一品物を披露した。

イタリア車ルイジを演じたジローラモさんは、自身が免許をとった時、はじめて乗った車が今回演じたフィアットだった思い出を楽しげに語り、はじめて挑戦した吹き替えについて「難しくて大変だったけど、イタリア人の気持ちで演じられて面白かった」と感想を述べた。

舞台挨拶の最後に、これから見る観客へ向けて、山口さんは「これから見ていただけるので、色々言うのはやめて、純粋に楽しんでみてください。大人の方もいつか忘れてしまった子供の時の気持ちをふっと取り戻せる映画です。」と作品の中に込められたメッセージを伝えた。ジローラモさんは「何度見ても楽しめる映画です。だから全てを楽しんでください。」とこの映画の持つ誰もが楽しめる魅力を伝えた。