新鋭の女流作家・豊島ミホさんの同名小説『檸檬のころ』が映画化、コンビニもマクドナルドもない町の県立高校を舞台に高校生たちの青春物語。今思うとあの頃が、“檸檬のころ”だったのかなぁと感じ取れる内容。主演は、雑誌「セブンティーン」の専属モデルで、ドラマなどでも活躍中の榮倉奈々さん、彼女に告白して三角関係になる野球部のエースでお調子者の佐々木富蔵を演じる俳優の柄本明の息子で、黒木和雄監督『美しい夏キリシマ』で独特な存在感と清新な演技で、第77回キネマ旬報ベストテン新人男優賞など多数の新人賞を獲得、注目される新鋭俳優の柄本佑さん。
また、ミュージシャンを目指す辻本一也役で、映画初出演となり今年、中学を卒業したばかりの兄弟ギターデュオ平川地一丁目の弟、林直次郎さん、その彼にちょっと恋をする音楽の道をめざす白田恵役の谷村美月さんら。舞台挨拶では、30分前に顔合わせたばかりですと緊張した面持ちのメンバーに、日下部プロデューサーは、誰もが思う“檸檬のころ”に戻ってみたいと思う作品を目指したいとコメント。監督には、「下妻物語」の中島監督による企画・プロデュースの下でオムニバス映画『ヘアスタイル』でデビュー、ぴあフェス出身で、今回が長編監督デビュー作となる岩田ユキ。監督は、「見た後で素敵な気持ちになれる作品になるよう、みんなでがんばって作っていきたい」と豊富を語った。
原作の新鋭の女流作家・豊島ミホさんは、「映画と小説は別物です。小説にないものをどんどん取り入れて描いてほしい」とスタッフ・キャストに応援メッセージを送った。主演の榮倉さんは「ダサくてかわいい映画になったらいい」とまた、共演の柄本さんからは、相手役の榮倉さんを「きれいですね」と、今後の映画の中での二人の演技が楽しみな作品です。
クランクインは、フィルムコミッションが立ち上がったばかりの栃木県で9月からオールロケーションを行い、年内に完成、来年公開を予定している。