これまでの2作でイーサン・ハントとして不可能なミッションに挑戦してきたトム・クルーズ。自身でもシリーズ最高傑作だと断言する『M:i:III』で6年ぶりにイーサンとしてスクリーンに帰ってきた彼は、主要キャストと監督、プロデューサーと共に世界を周ってプロモーションをしてきた。そして6月20日の今日、このワールドツアーの最後を締めるべく来日し、1日かけて映画のプロモーションをする予定だ。これまで周ってきた海外でも、その国の歴史的なものを取り入れて行なってきたという記者会見の場に選ばれたのは明治記念館。中でも歴史上重要な会議が行なわれてきたという会場に登場し、日本的な空気に包まれた中で記者会見が行なわれた。

『M:i:III』で今まで以上に激しいアクションを見せたトム・クルーズ。スタントは全て自分で行なったという彼は「自分自身になぜあそこまでこだわったのか、何度も聞いてみたよ(笑)。何をするかを決めた時はナイスアイデア!って思うんだけど、実際撮影の日になるといろいろあったし。周りで見ている人がいるからギブアップできなかったんだけど(笑)。」と語った。ここまでチャレンジし続けられるのは生きることや人間、そして仕事への興味が僕の源だから、とトムは言う。「映画を作り始める時は自分の興味でぶつかっていくんだ。チームを組んで仕事するというのはとても価値があることだから魅力を感じるね。」

「シリーズと言っても、それぞれを違うものと捉えているのでプレッシャーはなかったですね。今回はイーサンのパーソナルな話なんです。」と語るポーラ・ワグナーと何度も組んできたトムは「映画を作る時はいつもプレッシャーがあります。ハートにぐっときて、自分のチャレンジになるものしかやらないし。特にJ.J.(監督)のように会った時にピンとくる人とやるのは本当におもしろい!映画も人生も1人ではなく、誰かと助け合うもの。スタッフが力を合わせて作ったこの映画から、その高まりあいが感じ取れるんじゃないかな。」と語った。

トムと監督のJ.J.エイブラムスは、トムが『M:i:III』のシナリオを練っていた時に出会ったと言う。「毎日がスリルだったよ!現場が本当に楽しかったし、いつもよりエキサイティングで感動的なものを作ること考えていました。」と監督。最強最悪の悪役を演じたフィリップ・シーモア・ホフマンのキャスティングは、彼が舞台をやっている時に出会ったのがキッカケになったそうだ。

「一番愛情を注げるのは映画の現場。子供時代を過ごした場所で、こんなことが出来るとは思わなかった。今は夢が実現して、毎日クリエイティブなことをしている。やっぱり現場で働くのが大好きなんだ!」と語るトム・クルーズ。作品のもつドラマ性や、やりがいのあるキャラクター、そして監督のストーリーテラーとしての感性が詰まった『M:i:III』を誇りに思っていると言う。

日本で映画を撮りたい、とも約束してくれたトム・クルーズ。サービス精神が旺盛で、映画への情熱も誰にも負けない彼が誇る新作を是非劇場で体験してください!!

(umemoto)