ほぼ毎日やります!『セキ★ララ』トークショー。6/15のゲストは社会学者の宮台真司さん。外では雨の降りしきっていたこの日、”在日という意識”から”記憶の不確実性”にまで話は及び、トークショーは熱が冷めることがなく続いた。

「ドキュメンタリーは、現実が素材になっているから受け取る幅が大きいんです。在日と言えば『パッチギ』や『血と骨』に出てくるような人だと思う人もいると思いますが、それだけでは括れないんです。」と語る松江監督は、中高時代には普通になりたかった、と言う。しかし”在日”という一つの符号は表現するという世界で彼の武器になった。宮台さんは「コンプレックスを持っている人間は、内側からやりたい事が湧き上がってきて、それが必然であるかのように必死に追いかける。それを羨ましいと言う日本の学生は多いですね。」と語った。

映画を撮ることで、出演者に物語をつくってあげたいと言う監督は「あなたは歴史の中で生きてるんだよ、というのが映画を観て伝わればいいですね。」と語る。『セキ★ララ』の新たな一面が見えたようなトークショーだった。

(umemoto)