39年という月日を経て映画化した楳図かずお原作『猫目小僧』が公開初日を迎えた。猫目小僧というのは奈良県で生まれた、できそこないの妖怪。村人に忌み嫌われ、さすらいの生活を続ける猫目は行く先々で起こる恐ろしい事件を解決しながらも旅を続けるのであった。

楳図さんを尊敬していて、1番好きな「猫目小僧」を実写にしたかった、と語る井口監督。本作の撮影は美しい福島の山奥で12日間というハードスケジュールで行われたという。「撮影は期間が短いこともあって過酷でしたが、尊敬する楳図さんが後で踊っているのを見て頑張りました(笑)。頭の中にあった原作の世界が役者を通して映像になりました。」と監督は語る。登場するなり持ち前のハイテンションで会場を湧かせた楳図さんは「流架くんとは気持ちがピッタリですね〜よく一緒に遊んでました!」と語った。

撮影現場では猫目くんと戦って遊んでました、と言う流架くん。そのかわいらしい発言に会場はほんわかムード。『猫目小僧』の初日には子連れで観に来た観客が多く、監督は「この映画はお子さんにも是非観て欲しいんですよ。今日はこんなに来てくださって、とても嬉しいですね!」と感激していた。

舞台挨拶の中盤になると、主役の猫目くんが登場!客席からは歓声が飛び、更なる盛り上がりを見せた。是非猫目くんに会いに劇場に来てください。

(umemoto)