2000年夏に深夜枠で放送された第一弾『トリック』から6年。仲間由紀恵演じる奈緒子や阿部寛演じる上田次郎を始めとする個性的なキャラクター達が醸し出す何とも言えない独特の世界観が話題を呼び、その人気を不動のものとしてきた本シリーズの完結編とも言える『トリック—劇場版2—』が劇場公開初日を迎えた。舞台挨拶が行われたのはヴァージンシネマズ六本木ヒルズ。その様子を川崎と中継をつないでの舞台挨拶となった。

この日はもちろん満席。上映後、おもしろかった!という声や拍手が鳴り響く会場に豪華出演人が登場。「シリーズ最後かもしれない本作に参加できて、『トリック』がより大好きになりました。上映後の舞台挨拶は緊張しますね。楽しく観ていただけたでしょうか?」との仲間さんの言葉に会場内からは「最高ー!」という返事が返ってきた。映画の番宣のために土の中に埋まったと言う阿部さんは「これだけ多くの方に観てもらえて嬉しいです。トリックの公式HPのアクセスも8000回を越えたそうで、ホントにすごいですよ。」と語った。主人公・奈緒子の母親を演じている野際陽子さんは「気持ち悪い話ができるのがトリックワールド!」と文字の持つ不思議な力について熱弁し、会場の笑いを誘った。

また、シリーズ初参加という堀北真希さんは「以前から私もトリックファンの一人だったので、嬉しくも緊張していました。現場ではどんどんセリフが変わるので、すぐやらなくちゃいけないことが多かったのですが、これがトリックワールドなんだと思って監督に負けないように頑張りました!笑って楽しんでもらえれば嬉しいです。」と語り、平岡祐太さんは「今回は訛りのキツイ、それもオリジナルの方言をしゃべる役だったので、演じていて本当に自分は日本人なのか不安に感じました(笑)。トリックワールドという不思議な体験をさせてもらって嬉しかったですね。ワールドカップに負けないくらい盛り上げましょう!」と語った。
29年ぶりにスクリーンに登場した片平なぎささんは「映画の中に出てくるものにはわからないものもあると思います。そんな時はおじさんやおばさん、会社の上司なんかに『トリック』は懐かしくて笑えるよ、とお伝えください(笑)。」と話した。

このトリックワールドの仕掛け人、堤監督は映画大ヒットの願掛けとして大嫌いな納豆を食べ続けたそうだ。「正直納豆は苦しかったですけど、そういう苦痛の上に大ヒットはあるんだと思います。是非何回でもご覧になってください!」と呼びかけた。
舞台挨拶の終わりには、本作の合言葉でもある「よろしくね。」を会場の観客と一緒にするなど、熱い盛り上がりを見せた『トリック—劇場版2—』初日。終わりかもしれないと言いつつも、この先もトリックワールドに魅せられる人はどんどん増えていくだろう。

(umemoto)