6月8日、六本木オリベホールにて加藤ローサ初主演映画『いちばんきれいな水』の完成披露試写会が行われた。原作は、熱烈なファンを持つ、古屋兎丸の同名短編コミック。今作品は、10月7日にオープンする、ユナイテッド・シネマ豊洲のオープニング記念作品として公開される。

むずかしい病気で11年間眠り続け、19歳になったある日目覚める主人公・愛を演じた加藤ローサ。「20歳で、精神年齢8歳という役。どのように演じたらいいか分からなくて監督に相談したら、『そのままでいいんじゃない』と言われたので、自然のままに演じました。今まで演じてきた中で一番演じやすかったです(笑)」。泳ぐのが苦手という加藤だが、服を着たまま泳ぐシーンにも挑戦。「撮影前に泳ぐ練習をして、泳いでいるように見える技も教えてもらいました。(笑)映画を観たら気持ち良さそうに泳いで見えるのでびっくりしました。(笑)」
愛の妹・夏美を演じた菅野莉央は、役柄も、自身も小学6年生で、共感して演じることが出来たとのこと。加藤ローサとの共演については「宿題を教えてもらったり、お菓子を貰ったりと、本当にお姉さんみたいでした」と話した。
監督は、サザンオールスターズ、東京事変、一青窈 、大塚愛などのミュージックビデオを手掛け、今作が映画初監督作品となったウスイヒロシ。「ミュージックビデオではセリフはないので、どのように芝居を撮ればいいのかと思いましたが、映像だけでなく、ちゃんとストーリーの豊かさも出したいと思いました。」作品について「愛と夏美のひと夏のお話。爆発、沈没といった派手なことはありませんが、日常の中で気持ちが柔らかくなる作品に出来たと思います。色々な人に気軽に観にきてもらって、何かを持ち帰ってもらえればと思います」と語った。
(t.suzuki)