6月5日、タワーレコード渋谷店にて『ゲド戦記』挿入歌「テルーの唄」CD発売記念記者会見が行われ、挿入歌を歌う手嶌葵、宮崎吾郎監督、鈴木敏夫プロデューサーが登壇した。

『ケド戦記』は「指輪物語」「ナルニア国物語」と並び称され、宮崎駿監督が影響を受けたと語る世界的ファンタジー文学の傑作。
この作品の挿入歌を歌い、テルー役を演じるのは今作品で歌手、キャストとしてデビューする現在18歳の手嶌葵。鈴木プロデューサー、宮崎吾郎監督ともに彼女の歌を聴いてヒロイン・テルーの声にぴったりだと直感したという。その時はまだ絵コンテも出来上がっていない状況。宮崎監督は「本当にこの声に出会えて良かったです。彼女の歌声でテルーというキャラクターが出来上がりました。」
昔からジブリファンだったという手嶌葵。声優に初挑戦してみて「言葉に感情を表すのが大切だということが分かりました。」映画館での『ゲド戦記』予告編の上映で、既大反響を呼んでいるという挿入歌「テルーの唄」。「歌を聴いた人が映画を観たいと思って貰えれば。」と話した。

今作が初監督作品となる宮崎吾郎監督。監督をすることについては、父・宮崎駿監督と口論になったという。それでも引き受けた理由について「『ゲド戦記』は10代の頃から読んでいて、よく憶えている作品。自分なりに『ゲド戦記』を作りたいという気持ちが勝りました」作品の出来については「色々な人の力のお蔭で、思った以上の作品になりました。でも観客の評価を聞くまでは完成したとは思えません」と語った。
(t,suzuki)