日本独特のカルチャーだと言えるラブホテルを舞台に、主人公の4人の女性のリアルな恋愛を映し出した『LOVEHOTELS』が公開初日を迎え、監督と出演者がテアトル池袋で舞台挨拶を行った。

村松亮太郎監督はこの作品で、記憶にぐっとくるような痛みが伴うリアルな恋愛を撮りたかった、と言う。「感覚的な映画が撮りたくて、女性の表情を通して心の動きを表現したかった。奥にあるものを押さえたかったんです。」

ラブホテルの娘だったがために男と女、セックスを受け入れない愛を演じたサエコは「私が演じた愛ちゃんのストーリーは他の3作とは違ったラブコメになっているので、デザート感覚で見て欲しいですね。この映画はいろんな意味で私の原点になった作品です。」と語り、クリスマスに二人の男性から誘われて部屋を行き来してしまうスズコを演じたのは原田佳奈は「2年前に撮ったもので、ちょっと恥ずかしいです(笑)。こんな女の子もいるかな、と思って見て欲しいです!」と語った。

不倫の関係を続けてしまうサクラを演じた片山けいは「他の作品に比べてセリフが少なかったので最初は戸惑いました。映像と音楽で魅せる作品になっています。演じていて、相手を純粋に思う気持ちが自然に出てきました。」と語った。

もう一つの物語は、セフレのタクと関係を続けてしまうサチのラヴストーリー。三浦敦子がサチを切なく演じている。

また、この日は愛の父親を演じた榎木孝明さんは「恋をしている時の切ない気持
ちは年に関係なく、いいなと思います。」と話してくれた。

「素敵な恋愛をしてください。」という言葉が素直に伝わってくる『LOVEHOTELS』。切ない気持ちを感じてください。

(umemoto)