5月27日、ワーナー・マイカル・シネマズつきみ野にて『富嶽百景〜遥かなる場所〜』初日舞台挨拶が行われた。

太宰文学が「円熟期」を迎える契機となった名作「富嶽百景」を、現代の時代設定でおくる”新感覚ブンアク映画”。塚本演じる塚本のコミカルな芝居も見所のひとつのなっている。

太宰役に塚本を起用したことについて秋原監督は「塚本君がやることを周囲に言った時、皆一度は『え!?』と聞き返されました。(笑)ヤンキーのお兄ちゃんみたいな人が、太宰を出来るのかと。太宰は当時のスーパースターと言える人なので、こういうのもありかなと思いました。塚本君が最初に台本を読んだ時は『わかんないすよ、この本』と言われましたが。(笑)」
太宰が滞在する富士の天下茶屋の女将さんを演じた小橋めぐみは、初出演ということで、撮影にはワクワクしたという。富士山麓のロケ現場について「悩みをすい取ってもらえると思う位に、富士山が美しかったです。」とコメント。塚本については「現代に太宰が生きていたらあんな風になっていたのではと思う位に、説得力があります。」
天下茶屋の”娘さん”を演じた小林涼子は「文学作品ということで、最初は出来るのか悩みましたが、監督と”娘さん”について話すうちに、演じることにワクワクとしてきました。」塚本については「待ち時間にゲームをしていると、『へたくそ』とか言われたり(笑)。学校の先輩ということもあって、かまってくれて楽しいお兄さんでした」と話した。
(t,suzuki)