それは世にも美しく官能的…そして哀しい少年たちのラブストーリー。

梶原一騎・真樹日佐夫による伝説の小説『少年Aえれじい』を、三池崇史監督が映画化した『４６億年の恋』の完成披露試写会が、シネマート六本木で行われた。

“男の愛と真”についての映画だと語る三池監督。「梶原一騎が伝えようとしたメッセージを抽出した映画。甘ったるくいうと“希望”を描いています」キャスティングについては「役を演じてもらうにあたって説得するのは好きじゃない。『うん、やろう』と思ってくれる人を選びます。冒険を恐れる人だと理解されにくいと思います」。
台詞まわしや、言葉が独特で好きだったという松田龍平。「脚本を読めば読むほど完成された作品だと思いました。撮影はボーリング場の地下。想像を超えるだった広さと、北村道子さんの作った衣装で、作品の雰囲気が出来上がっていたので、自然とその世界に入れました。映画を観た皆さんには、それぞれの気持ちを大切に家に持って帰ってもらえればと思います」。
天才三池監督に料理されたいと思っていて、念願が叶ったという安藤政信。松田龍平との共演については、「撮影以外でも人として好きだったので、スッと役に入り込めました」。完成した映画をみて興奮したという安藤は、「（会見で静まっていることに会場に対して）観終わった後は、温度を高くして映画館を出てもらえると思います」と語った。
（t.suzuki）