5月15日、2006年初秋公開予定の映画「日本以外全部沈没」(配給:クロックワークス+トルネード・フィルム)の現場取材とミニ記者会見が行われた。
 会見には、原作者の筒井康隆さん、主役の小橋賢児さん、柏原収史さん、松尾政寿さん、ヒロインの土肥美緒さん、デルチャ・ミハエラ・ガブリエラさん、河崎実監督、ほかエキストラの外国人タレントさん、マジックダンサーズの女性達が出席し、華やかな会見会場となった。
 話題の映画「日本沈没」の公開が先に控えているということもあり、記者会見にはテレビや新聞など多くの報道陣が集まり、大変盛況の幕開け。
 主役の小橋賢児さんをはじめ出席者のみなさんは、「『日本沈没』の出演者に怒られないか心配ですが、バカデミー賞を狙いたい」と映画への意欲を見せた。
柏原さんは「パロディですが、真剣にやればやるほど面白くなるのでがんばります」とコメント。
 また、映画「日本沈没」出資社のTBSテレビからは、「『日本沈没』よりこの映画がヒットしたらどうしますか?」との質問が。これに対し河崎監督は「本当にすみません!」と恐縮の姿勢を見せた。
 しかし原作者の筒井康隆先生は「そっちがまずヒットしないと、こっちが不利だよ!」とあおる場面もあり、まさにパロディ映画らしい、笑いの絶えない会見となった。

 作品を書いたきっかけについて筒井康隆先生は「酔っぱらってるときに星新一さんが提案して、そのまま僕が書いて小説になった。その年(74年)の星雲賞で「日本沈没」が長編賞、「日本以外全部沈没」が短編賞を受賞した。今回、小松左京さんも映画化の話に大喜びしてくれた」と語った。クランク・インは5/7、クランク・アップは5/17の予定。ほか日本語学校講師としてデイブ・スペクターさんも出演予定(撮影は最終日)。急ピッチで撮影・編集を進め、「日本沈没」公開までには完成する予定だ。

(情報提供:トルネード・フィルム)