ニュー・ジーランド映画祭2006は、11日〜14日の4日間、ラピロス六本木のオリベホールにて開催中。近年、『ロード・オブ・ザ・リング』三部作や『キング・コング』などニュー・ジーランドで製作された映画が、映画界を賑わせていることは周知の事実。ニュー・ジーランドの大自然、そして国そのものの在り方が生み出す、世界どの国々よりも色彩にとんだ文化がこの4日間で味わうことができる。

2日目の今日は、新たなニュー・ジーランド発の監督になるだろうと注目を浴びているトア・フレイザー監督作品『ナンバー2』!
オークランド郊外にある太平洋諸島系の人々が住むコミュニティ。フィジー移民のマリアおばあちゃん(ルビー・ディ)は一家の家母長で、自分の家族の絆が薄れてしまったことを憂えている。ある日、自分が子供だった頃、家族が集まって盛大なパーティをしていたことをふと思い出し、パーティすることを思い立つ。マリアおばあちゃんは、その席で家の後継者を決めようとするのだが・・・。

異なる世代、そして異なる文化の中日々変化していく孫達。家族の思いは交わり、反発しあい、またある方向に流れていく。家族はひとつに結びつけるものは何かを問う、この作品についてトア・フレイザー監督は「これは僕のとてもパーソナルな作品で、愛にあふれた作品です。どうぞ楽しんで見てください!」と観客にメッセージを送った。

映画上映の前に、ニュー・ジーランドの先住民族マオリ族の格好をした“テプイヤ”の皆さんが、伝統的な衣装をまとい、5曲を熱唱するというパフォーマンスも!映画からだけでなく、生のニュー・ジーランドを感じて欲しいという、企画側の意図に観客も大喜び。ぜひ、この週末は六本木に足を向けてみてはどうだろう?

ニュー・ジーランドの大自然を感じられる世界があなたを待っている。

(ハヤシ カナコ)