4月29日丸の内ピカデリー1にて『小さき勇者たち−GAMERA−』の初日舞台挨拶が行われた。記念すべきガメラ映画40周年の今作!
劇場にはトトも現れ、会場は大きな熱狂の渦となった。

「映画を見終わったみなさんの顔を拝見して、『あぁ作ってよかったんだ』と本当に思いました。」と田崎竜太監督は安堵した様子だった。確かに、今作は今までのガメラ映画とは少し異なった出立ちをしている。それは少年と不思議な生物の心の交流と成長を描いた冒険ファンタジーという設定となって生まれ変わったからだ。「親子の間で、違った種類のガメラでも共有してもらえるように気をつけました。」と監督は語る。

相沢透役を演じた富岡涼くんは「その場にいないトトを想像するのは大変でした。出来た時どうなっているのか不安でした。けれど朝早くからこんなにたくさんの人に観に来ていただいて嬉しいです。」と話した。西尾麻衣役の夏帆さんは「特撮を含めて、すべてが想像以上でびっくりしました。私は真珠屋の娘の役なんですが、映画の中に登場するお店も実在するんです。今日しているネックレスもそのお店のおばあちゃんからいただいたものなんです。」と満面の笑顔で語った。

透の父親:相沢孝介役を演じた津田寛治さんは「撮影時は去年の夏で、今日久しぶりにみんなに会えて嬉しいです。この映画は老若男女隔てず本当にたくさんの方に観ていただきたいです。自分の保身しか考えず逃げる大人に対して、ガメラに向かっていく子供達のシーンがあるんですが、父親としてそのシーンを自分の子供に見せたいと思いますね。子供がどうゆう顔するのかすごく気になるんですよ。だから強いて言えば親子に観に来てもらいたいかな。」と熱い思いを話した。麻衣の母親:西尾晴美役を演じた奥貫薫さんは「改めて子供の目線を思い出せました。ぜひみなさんにも感じていただきたいです。」と暖かい感想を残した。「どの特撮もすばらしい出来です!実際、着ぐるみで戦っているわけですから、その部分がばればれであるとその作品は失敗なんです。でも、今回はどれもトトが戦っているように見えて最高の出来です。」と特撮演出を務めた金子功さんは話す。会場には2mサイズのトトも登場!撮影中に生まれた絆に少し触れられたような気がした。

ペットを許さないお父さん(津田寛治)には内緒で、透(富岡涼)は偶然拾ったカメにトトと名づけ育て始める。しかしトトは不思議な力を持った生き物だった…。
海難事故で街の人々を困らせていた怪獣ジーダスに小さい体で向かっていくトト。少年はトトとともに成長し、強くなる!ガメラは少年のために。少年はガメラのために。生物の隔たりを超えた友情がここに生まれる!

(ハヤシ カナコ)