4月24日、HMV渋谷にて『小さき勇者たち〜ガメラ〜』の公開トークイベントが行われた。イベントには田崎竜太監督、主人公の父親役の津田寛治さん、造形を担当した原口智生さんが登場。

公開前でドキドキが収まらないという田崎監督。ガメラの魅力について「ゴジラよりも土臭く、登場人物も科学者などではなく普通の人なので、親しみを感じていました」
実際4歳の子の父親である津田は「子供に対する思いは、実生活で子供に対するものとリンクできました」。演技については「“このシーンはこういう意図なので、こうして下さい”と根気よくNGを出してもらえたので、一緒に創っていっているという実感がありました」。
完成した作品を観て「納得の出来で、観てまじ泣きしました。大人が観て、子供とのことを立ち止まって考えて欲しいです」と話した。

平成版ガメラの造形を担当してきた原口智生は「今まで平成ガメラを3本撮ってきましたが、この作品は“父と子”という関係ありきで作られた作品です。皆に可愛いと思われるガメラにできていればと思います」。
卵から孵ったばかりのガメラ“トト”に本物のカメを使うことを提案したという原口。このことについて監督は「(本物のカメを使うと撮影が大変なので)撮影当初は恨みましたが(笑)、カメを使うと子供の表情は全然違いました。でも、撮影はやはり大変で、『スタート』と言っても全く動かなかったり、自分の『スタート』の言葉がここまで無力なのかと思いました。(笑)」
今回のガメラの敵、ジーザスについて原口は「ジーザスは出生の秘密が描かれてません。それを説明する必要もなかったので、見た目で悪だとわかりやすいトカゲの怪獣にしました。背中についた棘は、監督の指示で作りました。ジーザスはビルの上を前転したりと、よく動くので動きやすいように細くしなければいけませんでしたが、細くすると人間に見えてしまいます。でも、棘のおかげで怪獣に見えて、見栄えもするものにできあがりました」

父と子について描かれた今作。監督は「今までのガメラから、急カーブをしたような作品です。ついてきてくれたスタッフ、キャストに感謝しています。ガメラはこれからも進化すると思うので、これだけでは終らせたくないと思っています。親子の話なので、親子で見て欲しいです」と話した。
(t.suzuki)

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http://www.hmv.co.jp/

★2006年4月29日(土)、丸の内ピカデリー2ほか全国松竹系にてロードショー

□作品紹介『小さき勇者たち〜GAMERA〜 』