原作は独創的かつ衝撃的な世界観で読者を魅了、単行本第1巻が発売2ヶ月で100万部を売り上げるという大人気漫画!それだけに、映画化に期待している人々も多く、六本木グランドハイアット東京で行われた製作報告記者会見にもたくさんの報道陣が押し寄せた。

今まで類にない頭脳戦を繰り広げる天才大学生、夜神月(以下ライト)役には国内でも国外でもその演技力が評価されている藤原達也。「大きなプレッシャーの中、久しぶりにでっかい世界に飛び込めたことが自分に充実感を与えてくれました。この世の中に、憤りを感じている全ての人に見ていただきたいです。ライトの過激な正義を理解することはできますが、その行為は許せないものです。だから、僕がたとえデスノートを手に入れても使うことはないでしょうね。」と話す。
そして悪の正義を振りかざすライトを、ずば抜けた推理力で追い詰めていくL役には、『男たちの大和/YAMATO』で注目を浴びた松山ケンイチ。「本日はお集まりいただき、ありがとうございます。僕もデスノートを使おうとは思いません。ただ、ノートに触って死神と話をしてみたい、とは思います。」と率直な気持ちを述べた。
「特別な漫画なので、映画も特別なものにしたい」という製作者側の意図により豪華キャストが実現。婚約者の命をライトに奪われる南空ナオミ役には、瀬戸朝香。「人気のある漫画だけに、プレッシャーもありましたが私も楽しみしています。」と話す。そして瀬戸朝香演じる南空ナオミの婚約者であり、FBI捜査官であるがためにライトに命を奪われるレイ役には細川茂樹。「とても素敵な作品であり、最高に楽しい娯楽映画だと思います。僕がもし愛する人をデスノートによって殺されてしまったら、復讐します(笑)僕は、以前復讐小説に読み耽っている時期があったので、完璧な復讐方法というものを心得ているので。」と、会場を沸かせた。
そして、ライトの従順な僕であり、ライト同様デスノートの保持者、弥海砂役には戸田恵梨香。「とても緊張していますが、宜しくお願いします。私がもし、愛する人をデスノートによって殺されてしまっても泣き崩れるだけでなにもできないと思います。」と17歳らしい素顔を垣間見せた。ライトの父であり、事件を追う捜査本部長、夜神総一郎には、ベテラン俳優鹿賀丈史。「この作品は、現代の家族像を反映した作品だと思います。この恐るべき力の興味深い所は、自分の死ぬ時期がわかるというところですね。私は使おうとは思いませんが…(笑)キャストやスタッフの皆さんとも、大変気持ちよく仕事をさせていただきました。」と話す。そして、映画から生まれたキャラクター、ライトの幼馴染役秋野詩織を演じるのは香椎由宇。「原作のファンだったので、こうやって作品に参加できることを嬉しく思います。ノートは使いたくはありませんが、リュークだったら会いたいですね。」と心境を語った。
“L”と連絡が取れる唯一の人物、ワタリ役には一度見たら忘れられない風貌でおなじみ、藤村俊二。「多分、私ただ1人この作品を理解できていないと思います。なので、映画の中では素性も彼自身のこともわからないじじいだと思って下さい。」と語った。

この作品は、今までになかった独創的な世界でありながら根底に流れるテーマは「死」である。その点が多くの人々を魅了する部分でもあるかもしれない。自分の身近な人がデスノートの力によって命奪われた時、あなたならどうするか?「死」にどう向き合うか?この作品には、たくさんの向き合い方が存在している。それだけでも、この作品を観る価値が十分だ。金子修介監督は「自分が愛する人の仇の取り方というのは、この作品のテーマなんです。その答えは作品を観ていただければわかると思います。」と意気揚々と語った。

会場からの「人間世界はリュークにはどう見えるんですか?」という質問には会場で唯一リュークを見ることができる(!?)藤原竜也が答え、「死神に興味を持つなんて変わってるな。人間世界のほうが面白いに決まってるだろ、あはははは。」と即興で一人芝居を打ち、会場を圧巻した。

そして、フォトセッションの前に藤原竜也がデスノートに文字を書き込んだ。もしかすると「公開初日に『DEATH NOTE』を観ない者は死ぬ。」かもしれない…。
独特な世界観、天才2人による圧倒的な心理サスペンスはぜひ劇場で!

■作品紹介■

『デスノート 前編 』

『デスノート』【前編】
6月17日より丸の内プラゼール他全国松竹・東急系にてロードショー!

(ハヤシ カナコ)