海神の名を載く世界屈指の大型客船「ポセイドン号」。
その中でも贅を尽くした広大なボール・ルームに乗客の大半が集まっての華やかな宴。
そのころ海上では恐るべき異変が発生していた。巨大波“ローグ・ウェーブ”がポセイドン号に向かって猛烈なスピードで迫っていた……

4月19日『ポセイドン』ウォルフガング・ペーターゼン監督プレゼンテーション会見が行われた。会見では、本編の冒頭20分映像が世界初公開され、監督自ら作品の見所、こだわりなどが語られた。

「今まで完成したもので、ここで興奮しているものはありません。今までにないくらいの大作で、撮影の6ヶ月間は狂気ともいえる状況でした」と、仕上げ段階にある『ポセイドン』への自信を語った。今回は、リアリティを出すことにこだわったということで、出来る限りブルースクリーンでの撮影はしないようにした。「俳優がよりリアルに演技してもらえるように、転覆し、逆さになった船内の場面もCGではありませんし、ボール・ルームでのシーンでは9万ガロンもの水を使用しました。」
キャストについては「撮影するうちに、彼らに恋をするくらいに、素晴らしいキャスト達でした。彼らは、自分でスタントもしたいと言いました。そのお陰で、よりリアリティが出すことができました」

実際、海で発生するという“ローグ・ウェーブ”「この巨大波は、嵐など、天気とは関係なく、全く予測不可能に発生するものです。100フィートもあるものもあり、まるでモンスターのようですが、神話でもなく実際に起こっています」
映画では、この“ローグ・ウェーブ”により180°上下逆さまに転覆した豪華客船という極限状態での決死の脱出劇が描かれている。「今までも、『U・ボート』『パーフェクト ストーム』で、海での恐怖を描きましたが、この二つは主人公達は海に慣れている人物でした。しかし、『ポセイドン』の登場人物たちは、私たちと同じく海に対しては素人の人々。このような人たちが転覆してゆく状況を見て、自分ならどうするかということを体感してもらいたいです」と話した。
夏にふさわしい映画と監督が語る『ポセイドン』は、6月3日(土)丸の内ピカデリー1ほか全国松竹、東急系にてロードショー。
(suzuki)

□作品紹介『ポセイドン 』