大物ゲスト登場に、死んだ橋鶴師匠も生き返る!?『寝ずの番』初日舞台挨拶!
4月8日、新宿文化シネマにて『寝ずの番』の初日舞台挨拶が行われた。「なんと新宿ではあのプロデューサーズの動員数を抜いたそうです!」と監督、津川雅彦改め、マキノ雅彦監督が感嘆の意を表した。
上方落語界の重鎮・笑満亭橋鶴、今まさに臨終のとき。この最期の時に、今までの恩返しがしたい弟子達は、師匠にこころ残りがないか、尋ねる。すると、師匠はー…。
そして舞台は、師匠の通夜の席。しんみりムードは微塵もなく、噺はあっちゃこっちゃ。夜は更けていくのでありますが…。
本作品で、三味線と唄を披露した橋太役の中井貴一は、「毎日練習しました。ただ、歌詞の内容があれですから(笑)練習しづらかったです。でも“慣れ”っていうものは怖いですね。最期には練習している僕を見て妻が心配するほどでした。」とコメント。そして橋太の妻・茂子役の木村佳乃は、「映画を観られた方には『おもいきった役だったね!』と言われるんですが、自分ではあまり感じないです。ラブラブな夫婦を演じることを念頭においていましたし。そう言って頂けるのも、監督の采配のおかげです。」と監督に敬意を表した。橋鶴師匠を務めた長門裕之は、「来るバスの中でも佳乃ちゃんが『おまた、おっぴろげて♪』なんて唄うもんだから、先行きが心配になっちゃったよ(笑)弟が監督だから、最初は緊張したけど、楽しいものにしたいという気持ちは、みんなで共有できていたし、根底にあるものが『愛』だからね。楽しんでいただけたんじゃないかと思いますよ!』話した。
そして師匠の長男役の岸部一徳は、「俳優は出演する作品の監督を愛せるか愛せないかで、その仕事にどれだけの力を注ぎ込むか決めるんです。そういう意味で、もっとも愛すべき監督に出会えたのではないかと思います。」語った。
そして、登壇者全員でカンカン踊りを披露。観客も手拍子を打った。
そして、なんとどうしてもこの初日をお祝いしたい!と大物ゲストが!!それはなんと、“笑いの神様”萩本欽一!さすがのマキノ雅彦監督もびっくり!「本当お世話になったからね!どうしてもきたかったの!」とお祝いのメッセージと共に、監督に花束を贈呈した。
「『寝ずの番』という作品を僕らが産んで、この息子がいつのまにか一人歩きしてここまでに成長したことを本当に嬉しく思ってます。本当に今日はありがとうございました!」と会場を締めくくった。
(ハヤシ カナコ)
『寝ずの番』は本日より、全国ロードショー!!
■作品紹介■
『寝ずの番 』