4月6日(木)、都内で『俺は、君のためにこそ死ににいく』の製作発表が行なわれた。
製作総指揮・石原慎太郎、監督・新城卓。キャストには石原氏のラブコールに応えての出演となる岸恵子を始めとし、徳重聡、窪塚洋介、筒井道隆、中越典子など豪華な面々が揃っている。
本作の舞台は昭和19年、太平洋戦争下の鹿児島。特攻隊として様々な想いを胸に飛び立っていく若者達を実母のように見守る、鳥濱トメの視点で描かれる。

陸上自衛隊に入隊された感想を聞かせてください。
徳重:「軍人になるにふさわしい場所でした。」
窪塚:「身の引き締まる思いがしました。自衛隊の方に「僕たちの先輩を演じるということを忘れないでください」と言われたことが胸に響いています。」
筒井:「精神的なものを教えられたと思います。」

どういった方に、またどういう風にこの作品を観てもらいたいですか?
石原氏:「平和というのは一部、毒があるものです。戦後60年ずっと戦争を経験しなかったのは日本だけ。そんな中で今、受け継いでいかなくてはならない生きる姿勢が希薄になり、失いつつあるように感じています。私達は反省しなくてはなりません。平和のためにどういう犠牲を払ったのか知らなくてはなりません。失ってはいけないものを取り戻す為のものになればいいと思っています。」

トメさんを演じるにあたって大切にしたいことは何ですか?
岸:「世界に訴えたいです。海外では特攻隊がどういうものだったのか理解されていません。当時の若者の心や姿を、日常の言葉や動作で表したいです。母親のような気持ちになって深い心で、心の底から真心込めて、心に響くトメさんであるように演じたいですね。」

(umemoto)

□2007年初夏全国ロードショー!
『俺は、君のためにこそ死ににいく 』