3月11日(土)うららかな春の陽気を帯びたこの日、東京・六本木に“映画を通してアジアが交流する劇場”という思いを込めて名付けられたCinem@rt(シネマート Cinema+Asia・Relationship・Theaterの頭文字)の第1号店『シネマート六本木』がオープンした。
そのオープニングを飾るイベントとして『韓流シネマ・フェスティバル 2006プレミア』が開催されている。日本初公開の韓国映画作品22本を一気に上映、豪華なラインナップには非常に期待できる。オープニング作品である『僕らのバレエ教室』はドキュメンタリー界の巨匠であり世界も認めた韓国女性監督ビョン・ヨンジュが描く高校生最後の青年たち4人の青春群像劇。人気K-POPグループ“g.o.d”の元メンバー、ユン・ゲサン初主演でも話題を呼んでいる本作はなんと前売り券発売開始後、10分でチケットが完売となったという。多大なる期待の中、主演のオン・ジュアンとビョン・ヨンジュ監督が舞台挨拶に現れた。

Q.この映画でバレエと男子高校生を題材として扱った理由は?
ヨンジュ監督:「今年私は40歳になるのですが若い男性が隣にいてほしいなと思いまして(笑)というのは冗談ですが、韓国にも日本と同じ入試制度というものがあるんですね。その中で男性と女性では成長のしかたが違うと思うんです。その違いを撮りたかったんです」
Q.俳優さんたちへ演技指導はされたのですか?
ヨンジュ監督:「新人であれベテランであれ監督の望む演技がそこには存在します。だから演技指導というのはいつでも難しい。しかし今回は現場の雰囲気が非常に良くて、私の話を100%聞いてくれたんです。その現場の雰囲気の良さが映画を観ていると伝わってくると思います。そして彼らは新人らしからぬ演技をしていますよ!」本作が初めての映画となったオン・ジュアンはもともとバックダンサーや歌手を目指していたという。ジュアン:「いい俳優、いいスタッフに恵まれいいスタートが切れました。ここからは映画俳優と呼ばれていたいですね」と語った。
Q.日本のみなさんにメッセージを!
ジュアン:「一つだけ。高校3年生、18歳というのはみなさんも経た年代です。自分自身で思い出して楽しい時間を紡ぎだしてください。そしてこれは作品を観てくれるみなさんにいつも言うことですが、幸せになってください!」

『韓流シネマ・フェスティバル 2006 プレミア』の同時開催イベントとして上映される各作品に出演する韓流スターのポスターや写真、スライドなどの展示およびファン参加型のイベントなどが行われる『韓流シネマ・フェスティバル 2006 の世界観』もシネマート六本木2階のシネマートホールで開催されている。次世代の韓流スターも発掘されるであろうこの映画祭は要注目だ!

(ヨウフマサコ)