2月24日(金)韓国を代表する名優、チェ・ミンシクが都内で最新作『春が来れば』の記者会見を行った。

『オールド・ボーイ』などの問題作に出演していたチェ・ミンシクが今回選んだのは、人の優しさを描き出す感動作。
本作について「前作『オールド・ボーイ』とは違い、これから来る春にふさわしい作品。愛してくだされば嬉しいです。」と語った。

『春が来れば』のリュ・ジャンハ監督にとって本作は長編デビュー作となりますが、出演を決めたのは何でしたか?
「新人監督だからといって不安を持つのは先入観があるからだろう。有名な監督だから安全だという感覚も、俳優としては持ってはいけない。出演を決めるのは、作品がもつ可能性です。ストーリが論理的に展開されるかというのは最も重要で、本作はその点において極めて信頼できました。自分が好きな趣向と合致していたんです。メッセージが紳士的か、共感できるか確信が持てれば十分な理由になります。」

子役の子供たちと共演されてどうでしたか?
「大変幸せな時間を過ごすことができました。カンヌで『オールド・ボーイ』と『誰も知らない』が受賞候補に入っていて、『誰も知らない』の当時13歳ぐらいの柳楽優弥くんが受賞した時、なぜ彼なのか考えました。俳優というのは高度なテクニックが重要とされますが、それよりも大切なのは演技に注ぎ込む真実です。今回演技経験のない、多くの中学生が出演していましたが、求められたのはテクニックではなく素で持つ純粋さでした。これがテクニック以上に輝きを増していました。オトナの俳優にも同じことが要求されると思います。」

中学生の頃はどんな子供でしたか?また、影響を受けた先生はいますか?
「中学の頃は友達が多かったですね。でも、運動も成績も中間程度で平凡でした。国語の先生が、とりわけ父親のような愛情をそそいでくれた人で。その時の記憶や経験が無意識のうちに出されていると思います。」

役作りはされましたか?
「今回の役はトランペット演奏者だったので、特別なことが必要とされました。ある程度のレベルまで上げなければならなかったので練習が不可欠で、ずっと練習してました。」

(umemoto)

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『春が来れば 』