昨年12月全米で驚異的な大ヒットを記録した『ロード・オブ・ザ・リング』『ハリー・ポッター』を超える史上空前の映像プロジェクト——『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』がいよいよ3月4日(土)に日本で公開される。作家C.Sルイスの偉大なる遺産である『ナルニア国物語』は全7巻からなるファンタジー巨編であり、全世界で1億部という驚くべきセールスを挙げている。映画の公開に先立ち、主人公のエドマンド役スキャンダー・ケインズ、ルーシー役ジョージー・ヘンリー、スーザン役アナ・ポップウェル、ピーター役ウィリアム・モーズリー、そして白い魔女役のティルダ・スウィントン、さらにアンドリュー・アダムソン監督とプロデューサーのマーク・ジョンソンが会見に登場した。

原作から多くのファンを持つ『ナルニア国物語』を映画化するにあたって、プレッシャーはなかったのだろうか。アンドリュー監督:「どんな映画でもそれは感じるもの。しかし今回は『ナルニア国物語』を愛する多くのファンがいたことと自分もファンの一人であったことが違うところですね。そしてこの4人の子供たちに出会えて作業ができたことが一番のやりがいでした」

主人公の子役4人をを演じた子供たちは自分たちの役が決まったとき、それぞれにこう喜んだと言う。
ウィリアム:「最初オーディションを受けた時、この物語に強い結びつきを感じた。キャスティングに一年半という長い時間がかかりましたが、待ったかいがありました。完成した映画を観たとき自分も震えるくらい感動するものに仕上がっていましたね」
アナ:「最初の一年はもし落ちてても仕方がないと思っていましたが、後の半年は絶対受かりたいという思いでいっぱいでした。完成した作品を観て、自分の期待を上回るものでした。そんな作品に出られたことを誇りに思います」
ジョージー:「この役をもらった時、少し心配になったんです。撮影には6ヶ月から8ヶ月くらいかかって、私はまだ8歳でしたからこんなに長い間家を離れて自分は大丈夫かなのかが心配でした(笑)でもクルーやキャストのみんなと友達になれて楽しく過ごせました」
スキャンダー:「役が決まった知らせをもらった時、混んでるバスの中だったんです。だから興奮してたけど騒ぐことができなくて《あー、はいはい》みたいな感じで答えちゃったんです(笑)そう監督に言った時嬉しくないと思われてるんじゃないかと思って心配でした。14歳の僕にとって一生に一回、こんなに素晴らしいことが起こるということを実感した出来事でしたね」

そして白い魔女役のティルダはこの難しい役に対して、「彼女は人間ではないから何でもOKだったんです。一番重要なのは子供たちを怖がらせるということでした。自分にも子供がいるからわかるけど、大きな声を出して怖がらせるキャラクターは子供は怖いと思わないのよ。自分らが騒がしいから仲間だと思ってしまうのね。だから何が怖いのか監督と話し合って理解できないもの、一種の冷たさ、感情が全く感じられないものにしようという結果になったのよ」

会見では主人公の子供たちがまるで本当の兄弟のように仲が良く、微笑み合っている姿が印象的だった。会場は取材陣の数も多く、期待の高さがうかがえる。そしてもちろん続編への期待も!

(ヨウフマサコ)

☆2006年3月4日(土)丸の内ピカデリー1他全国拡大ロードショー!

□作品紹介
『ナルニア国物語 第1章ライオンと魔女 』