第18回東京国際映画祭 史上初の四冠獲得!『雪に願うこと』舞台挨拶!!
グランプリ・監督賞・主演男優賞・観客賞と東京国際映画祭初の四冠に輝いた『雪に願うこと』の披露試写会が行われ、主演の伊勢谷友介・佐藤浩一、吹石一恵、そして根岸吉太郎監督が舞台挨拶に現れた。
主人公・矢崎学(伊勢谷友介)は都会の虚栄に憧れ、一度故郷を捨てた男。
その学が東京で挫折し、故郷で厩舎を営む兄・威夫と不器用に対峙する。
極寒の北海道で厩舎の人々と触れ合い、学は自分の弱さを直視しながら再生へのきっかけを掴んでいく——。
この史上初の四冠という快挙については、「ディープインパクトだって三冠なのに(笑)獲った賞金で馬ににんじんを買って持っていったんですよ、37箱を帯広まで。
浩一さんは男優賞を獲ったけど、こっちの方が演技が良かったよと馬に言ったらウンとうなずいていました(笑)そしてやはり座長伊勢谷の力が大きく、家族のようなチームワークができていた。吹石くんも素晴らしい体力を見せてくれました」
この映画の中には山崎努や津川雅彦など大御所も多数出演のなか座長・伊勢谷友介は…?
「緊張で何テイクも重ねて現場をピリピリさせたこともありました(笑)ほんっとに緊張しましたよ。役は自分のリアルな部分に共通するところが多かったです。母親との関係や年齢もそうですし」
その座長伊勢谷に対する印象を兄役の佐藤はこう語っている。
「はじめ大丈夫かなこいつと思ったけど(笑)いい出会いだったと思います。
等身大でウソがない。役とうまくリンクしていてそこが良かったですね」
今回女性騎手役の演じた吹石は「出てくる人がみんなそれぞれに一生懸命生きていて、誰かに共感できるんじゃないかと思います」この役を「デビューして10年目である意味一番大変なお仕事でした(笑)」と言うその言葉から北海道での厳しい寒さや、馬の扱いの難しさが感じられた。
(ヨウフマサコ)
□作品紹介
『雪に願うこと 』