韓国映画界から今年最大の話題作「美しき野獣」がいよいよ日本に上陸した。
日本でも大ブレーク中のクォン・サンウ、そして「オールドボーイ」のユ・ジテが主演のこの作品は、韓国史上初の本格刑事ドラマ、そして最も美しく切ない感動のドラマと言われている。
2/11(土)の公開に先立ち、中野サンプラザで1/26(木)ジャパンプレミアが開催。主演の2人、そして監督による舞台挨拶が上映前に盛大に行われた。
また、今回は大阪でもジャパンプレミアが同時開催、東京での舞台挨拶がライブ映像で大阪にも中継されるという豪華さだった。

まずは壇上のスクリーンに映画の予告やメイキング、韓国でのプレミア上映の様子をまとめた特別映像が流れ、それが終わると“出演者控え室”と書かれたドアが映し出された。そのドアが開き、2人の足元、会場へ向かう後姿が映り、会場は興奮状態。しばらくすると場内は薄明かりになり、スクリーンには2人のシルエットが!
そして幕が上がると!!クォン・サンウ、ユ・ジテが登場!
会場は一気にヒートアップした。

大歓声の中笑顔でファンに挨拶する二人、そしてキム・ソンス監督も登場し、舞台挨拶が始まった。

クォン・サンウは「皆さんに良い笑顔を見せたくて、1年間頑張りました!撮影は大変な事もあったけれど、公開したら皆喜んでくれる、そう思ったら元気になれたんです。パワーのある素敵な作品になりました。この映画は愛、正義、アクション、涙など色々なものが詰まっています。フィルムノワールというジャンルだけれど、家族愛や男の友情など、女性にも共感できる部分が沢山。最後まで楽しんでください。」
クォン・サンウと一緒だからこんなに喜ばれてるのかな、と謙虚な発言をしながらユ・ジテは「暖かい声援ありがとうございます。情熱を込めて作った作品です。気に入ったら褒めてください。でも嫌だったら遠慮なく批判してください(笑)。韓国での舞台挨拶の時も大きな満足感を感じましたが、今もこうやって皆さんに会って、その時と同じ満足感を感じます。日本の皆さんにお会いできて、本当に心から嬉しいです。」
今回が長編デビューとなったキム・ソンス監督は「素晴らしい2人と仕事ができ、そして日本でも公開してもらえ“光栄です”という言葉につきます。韓国と日本とは文化も言葉も違うが、映画を通じて心を通わせられるのはとても幸せです。」
と心境を語った。

またそれぞれの役について
クォン・サンウは「これは韓国では誰もがやりたがっていた役。非常に強く見えるけれど、か弱いキャラクター。人間の弱さを持っているからこそ、愛着が沸きました。母親に愛情を表現するシーンがすごく好きです。」
ユ・ジテは「緻密さの中心にいるようなキャラクターです。クライマックスで彼の感情が爆発するが、そこをどうやったら魅力的になるのか?一所懸命考えて演じました。」とコメント。

そして最後にファンに向けて、
クォン・サンウは「怪我の絶えない撮影でした(笑)。でも皆が見に来てくれると思ったから最後までやり遂げられました。感心を寄せてくれて本当にありがとう。皆さんの姿を心に焼き付けて、心に刻んで帰ります。」
ユ・ジテは「皆がベストを尽くし、愛情を込めて作った作品です。それを確認して欲しい。ありがとうございます。」
監督は「今この時代、守るべき物は何なのか?それを考えて作りました。心に残る映画になって欲しい。」
とそれぞれ思いを語った。

丁寧に、一つ一つ言葉に思いを込めて話すクォン・サンウとユ・ジテ。そんな彼等を、大声援で見送るファン。
ここまでの大きな盛り上がり、そして出演者とファンの間の愛情をこれ程感じる映画は、そうそうないだろうと思わせる、素敵な舞台挨拶だった。

 (桜井裕子)

☆2/11(土)日韓同時公開
☆作品紹介 『美しき野獣 』