1月26日(木)、人気韓流スターのクォン・サンウ主演映画『美しき野獣』の来日記者会見が都内で行われた。

日本でも大ブレイク中のクォン・サンウ、『オールドボーイ』で若き演技派として知られるようになったユ・ジテの2大スターを起用した韓国初本格派刑事アクションドラマ『美しき野獣』は完成前から韓国でも話題を集めた作品でもある。

この作品が監督デビュー作となるキム・ソンス監督は『美しき野獣』のテーマについて、「“力”が支配している今の世の中を生きている人々に対して、‘守るべきものは何か?’ということを伝えたいと思い、制作しました。この映画をみて、普段忘れがちなこのテーマについて考えてほしい。」と述べた。

また、主演の2人についてを次のように語った。
「クォン・サンウは‘この作品で本物の演技を見せる’というファンとの約束を守るため、危険で激しいアクションに臨みました。危険なのでとめたこともありましたが、彼は全てのアクションを一人でこなしましたよ。また彼は母子家庭で育ったこともあり母親への愛情は人一倍で、この部分は彼の役柄にも持たせました。ユ・ジテは自分の人生、演技に自身の世界観を持っています。そして今回の検事役のために10㎏減量したり、防音装置をつけて難しい専門用語を何度も練習して、なじませるといったことをしていました。彼は‘仕事しか頭にない’人物を演じていましたが、そこは彼自身にも通じる部分だと思います(笑)」

理性的なエリート検事役を演じたユ・ジテは、
「私はクォン・サンウと同じ29歳なんですが、映画の設定では30半ば〜40代でクォン・サンウより年上の設定だったので、雰囲気をだすため始めは体重を増やして、そして徐々に体重を減らし、やつれていくのを表現しました。でも実際は、中年太りにみせようとしたのがただ太っただけにみえたので、あわててやせたんです(笑)」と役作りでのエピソードを明かしてくれた。

また会見の終盤には、体調不良のため会見をキャンセルしたと思われていたクォン・サンウが現れるといううれしいハプニングがあった。

クォン・サンウは映画について、
「自分が出演した作品はどれも思い入れがあるんですが、特にこの映画は体力的な苦労はありましたが楽しくて、作品の出来もよく、満足しています。」と述べた。

韓流ブームを落ち着いてきたかのようにも思えたが、この映画はまだまだ韓流はアツいことを感じさせてくれるだろう。
(nagi)

☆2月11日(土)より日韓同時公開

■作品紹介■
『美しき野獣 』