スティーヴン・スピルバーグ監督が『シンドラーのリスト』『プライベー・ライアン』に続き、歴史的題材をもとに製し、アカデミー賞の有力候補といわれている『ミュンヘン』。本作で主演のエリック・バナが公開に先駆け緊急来日。1月19日の完成披露試写会で、舞台挨拶を行った。

1972年、ミュンヘン・オリンピック開催中、11人のアスリートがテロリストにより殺害された。これに対し、イスラエル機密情報機関は暗殺チームを編成。報復を企てた。チームに任命された男の名は、アヴナー。愛国心に満ち、妊娠している妻を持つ彼は、悲しみを胸にヨーロッパへ渡る……。
エリック・バナは、スピルバーグについて「天才的なフィルムメーカーであるだけではなく、人間的にも素晴らしい人。演技する上で色々と引き出してもらいました」と絶賛。また、アヴナーという役について「撮影は10月に終えましたが、今もなおアヴナーは私の中に半分残っています。彼は私の一部であり、大好きなキャラクターだったので、すぐには失いたくありません」と思い入れの深さ語った。

オリンピックが開催される2006年。かつて起こってしまった惨劇を通じ、改めて我々に世界平和を問いかける作品である。
(t.suzuki)

★2月4日(土)全国拡大ロードショー

□作品紹介『ミュンヘン 』