「一組のスキー板を2人同時に装着し、スキージャンプを飛んだらだらどうなるか…」真島理一郎の突拍子もない発想から生まれたCG作品”スキージャンプ・ペア”は国内にとどまらず、海外でのデジタルコンテンツのコンテストでも数々の賞を獲得、世界中を爆笑の渦に巻き込んだ。
来年のオリンピックに先駆け、いち早く感動の決勝戦の模様をドキュメント(?)した映画『スキージャンプ・ペア〜Road to TORINO 2006〜』の試写会舞台挨拶が1月19日、ヤマハホールにて行われた。
会場には、スキージャンプ選手の格好をした小林正樹監督、真島理一郎総監督をはじめ、谷原章介、荻原次晴、茂木淳一が登壇。今作では総監督を務めた真島は映画化について「以前から劇場長編ドキュメンタリーを製作したいと思ってました。僕の冗談に乗って作られた、くだらない作品、いや、ヒューマンドキュメンタリーですので、感動して下さい」と念願が叶った喜びを語った。監督は「ウルルン滞在記」など、多くのドキュメンタリーの演出を手がけ、今回初の長編劇場作品となる小林正樹。DVD版”スキージャンプ・ペア”の大ファンだったという小林は「映画化するにあたり、真島の作る独特な笑いを崩さないように気を付けました。エンターテイメント作品なので、気楽にエンジョイして下さい」と話した。ナビゲーターとして登場する谷原章介は「ナビゲーターというのが、どんな存在なのか撮影を終えた今でも全然わかりません。(笑)まだ、完成作品を観ていないので、今日皆さんと一緒に確認したいと思います」作品に登場する原田兄弟のモデルとなった荻原兄弟の弟、荻原次晴は「(プロのジャンパーを冒涜しいると怒られるのではと)監督は本物のジャンパーと会うのを恐れていたようでしたが(笑)、ジャンパーは皆、”スキージャンプ・ペア”を愛しています。作品を観て、来年のトリノオリンピックでのソロジャンパーも応援して下さい」とコメントした。実況中継を担当している茂木淳一は、真島理一郎総監督とは学生時代からの知り合いだという。「DVDを作成した当初、声をつけてくれと頼まれました。実況をした時は感動して涙が出てきました。今回、映画化されることとなり、やはりこの人は凄かったという思いを噛み締めております」

また、舞台挨拶には真島総監督のたっての希望により映画に出演したという、アントニオ猪木が、猪木のテーマと共に登場。”トリノへ向けて!ヒット祈願”として、小林正樹監督、真島理一郎総監督に闘魂注入。お決まりの「1.2.3.ダー!!」で舞台挨拶を締めくくった。
(t.suzuki)

★1/28(土)より、渋谷シネマライズ他にて公開

□作品紹介『スキージャンプ・ペア〜Road to TORINO 2006〜 』