絶海の孤島、流刑の地、八丈島。
不可能といわれた島抜けに、愛を賭けて男は挑む…。
史実を基に描く壮大な歴史ロマン。

1月14日、シネマスクエアとうきゅうにて『るにん』初日舞台挨拶が行われた。俳優デビュー映画『海と毒薬』がシネマスクエアとうきゅうでロングラン上映され、思い入れのある劇場だという奥田監督。「命を込めて製作した作品を、いい時期に、良い環境で上映したくて、今日の日を待っていました」と、感無量の様子で話した。主人公豊菊を演じた松坂慶子は「皆さんのお陰でこの作品の船出をすることができました。撮影で船で島に向かう時に、(八丈島の大自然を見て)大変な場所に来てしまったと思いましたが、奥田監督の情熱に皆でついて行きました。ピュアな愛情をじっくり描いたこの作品に出演できて嬉しいです」バレエダンサーとして活躍している西島千博は「バレエでは王子役が多いのですが、『るにん』では普段と全く異なる世界にチャレンジすることができました。自分の中の新しいものを発見できました」奥田監督の前作『少女』で主演を務めた小沢まゆは「大好きな松坂慶子さんと共演できてい嬉しいです。松坂さんは普段はとても優しい方なのですが、芝居にはいると一気に表情が引き締まり、素晴らしい女優さんだと思います」映画初主演となった麻里也は「花魁という勉強するのが難しい役を監督の指導のお陰でがんばって演じることが出来ました」と話した。

また、現地時間の13日から、アメリカ・シカゴの映画館“FACETS CINEMATHEQUE”でも公開され好評を博しており、今後も海外での公開を予定しているとのこと。
『少女』に続き、奥田監督2作目となった『るにん』。3作目も既に撮り終えて終えて、今年秋には公開予定だという。監督は「今年は奥田の年になるでしょう(笑)」と締めくくった。
(t.suzuki)

☆2006年1月14日(土)より シネマスクエアとうきゅうほかにてロードショー

□作品紹介『るにん 』