『溺れる魚』『ご近所探偵TOMOE』『アウトリミット』などが映画化・映像化されている人気作家・戸梶圭太が自らメガホンを取った作品群が、下北沢トリウッドで12月11日から公開されている。背景や心理的葛藤など一切存在しない、偏差値の低そう(失礼!)な人間たちが短絡的かつ無防備に巻き起こす激安な事件をスラップスティックに描かせたら右に出るもののいない戸梶氏、「激安犯罪」という言葉が流布するようになったのも彼の仕業ではないだろうか。
そんな彼が愛すべき激安人間たちを、手を変え品を変え、今度はペンをビデオカメラに変えて描いたのが今回の「トカ地獄映画祭」だ。人気作『映画監督ゆみこ』に加え、著書「燃えよ!刑務所」を原作とした『囚人プロレス』、一般人のビデオカメラに偶然映ってしまった激安犯罪映像というコンセプトで制作された『やら犯』の3作品を一挙公開する。既存の映画作法から無縁の地点からの映像アプローチには新鮮な驚きと面白さがあり、映像作家としてのセンスも垣間見ることができる今回の機会を見逃すことはできない!公開は23日まで。急いで下北沢トリウッドへ!

□公式HP
トカジャングル

□作品紹介
『映画監督ゆみこ 』
『やら犯 』
『囚人プロレス 』