12月8日(木)ケヴィン・ベーコン、コリン・ファース、アリソン・ローマン主演の映画『秘密のかけら』のアトム・エゴヤン監督が来日し、カナダ大使館で記者会見が開かれた。監督にとって今回は4度目の来日。「私は日本の古典映画や現代の作家の方々に影響を受けています。そして、日本文化を親しく感じています。会話を通じて日本を知りたい。」と語った。

今回の映画を撮る時に気をつけたことは?
「原作が非常におもしろく、50年代のショウビズ界がこれほどおもしろいとは、と驚いた。でも何か足りなく感じて、カレンの個人史を掘り下げたいと思ったんだ。また、心理劇として、イノセンスとダークネスの対比を見せたかった。」

ケヴィン・ベーコンとコリン・ファースの役作りについては?
「それは1番の心配どころだったが、奇跡的成功になったよ。原作の登場人物と似たようなタイプの俳優をキャステイングするのはおもしろくないと思ったんだ。」

彼らを起用した理由は?
「2人ともとても有名な俳優だが、彼ら自身のペルソナを使ったんだ。コリンはロマンチックで粗一つないような感じ。一方ケヴィンはロックンロールのような感じ。彼らが合わさることで化学反応が起こるのではないかと思った。」

女優アリソン・ローマンを起用した理由は?
「彼女はユニークな存在だ。実際は26,27ぐらいなのに、15,16ぐらいの少女の役で映画に出ている。観客の持っているペルソナは実際の彼女とは違うと思ったので、そのギャップを使おうと思った。映画では、若くてイノセントな彼女が成熟していく姿を映しているが、これは他の女優では無理だったね。」

なぜ今回、原作者ルパート・ホルムズのこの作品を選んだのですか?
「細やかなディーテイルに驚いたし、私の個人史にない世界ではあるが、心に近しいモノを提示してくれたから。本を読んでとても興奮したよ。」

とてもディーテイルにこだわってますね?
「ディーテイルはキャラクターについて、いろいろ教えてくれる。いろいろなつながりやヒントを組み合わせるのが監督の仕事だが、全てやりたいように実現するのは難しい。観客に気付かれなくても、完璧なモノを残したい!という気持ちは自分の中で明確にしていたい。」

(ウメモト)

★12月23日(祝)シャンテシネにてクリスマスロードショー

秘密のかけら