11月25日、中野ZEROにて『ガーダ—パレスチナの詩—』完成披露試写会が行われた。

『ガーダ—パレスチナの詩—』はパレスチナを18年間取材し続けてきた日本人フォトジャーナリスト古居みずえが1994年から小型カメラでパレスチナの女達を記録。

作品では、自立した女性として生きようとするガーダの12年間を中心に、
ガーダが訪ね歩く女達を通じで、パレスチナの過去・現在・未来が描かれている。

古居みずえ監督は、フォトジャーナリストとして、1988年よりパレスチナ人による抵抗運動、インティファーダの取材の為にパレスチナのイスラエル占領地を訪れた。パレスチナの人々と生活を共にする中で、特に女性や子供たちに焦点をあてて、取材を続けている。

今回、映画を製作した理由について、パレスチナの実態をより多くの人に知って欲しかったためと語る。今まで監督の撮った映像はニュースなどで取り上げられる機会も多々あったが、それは多くとも5分にも満たない程の限られた枠内にとどまっており、彼らの現状を知ってもらうというには到底至らなかった。今作では、パレスチナの実態を知ってもらうと共に、通常カメラの前で見せることはない、パレスチナ人女性の日常生活が収められている。それが可能となったのも、長年にわたり、パレスチナで生活し、古居みずえ監督、そしてパレスチナ人女性、ガーダの存在があったからである。

我々は、ガーダという女性に、今までのイメージとはかけ離れた自立心の強いパレスチナ人女性を観ることになるだろう。『ガーダ—パレスチナの詩—』は2007年春、夏頃公開予定。

古居みずえ監督HP