ヒトラー政権に立ち向かった21歳の女性ゾフィーの勇気に世界中の観客がすすり泣いた感動の実話

数多くの映画賞を受賞し、ドイツではすでに観客動員100万人を突破した『白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々』。ヒトラー打倒を市民に呼びかけた実在のグループ“白バラ”の紅一点、ゾフィー・ショルが逮捕され、たった5日で処刑されるあの運命の日までを描いた真実の物語である。

11月21日(月)、監督のマルク・ローテムントと主演女優でゾフィーを演じたユリア・イェンチを招いての来日記者会見が行われた。マスコミの前に姿を見せた2人は笑顔で挨拶。早速、ベルリン国際映画祭3冠受賞について聞かれると「ベルリナーレで1番素晴らしかったのは、受賞前20分間もスタンディングオベーションを頂いた事。その間に全ての俳優とスタッフを紹介して頂く、という素晴らしい機会に恵まれたんだ。スタンディングオベーションだけでもご褒美だったのに、更に受賞と聞いた時にはビックリしたよ。喜びも倍増した!あと観客賞というものもあり、パリ・ローマ・アメリカ・ブラジルでこの賞を頂いた時は本当に嬉しかった。観客の為に映画を作っているのだから映画人としてこれ以上のものはない。」と興奮気味に語る監督。主演のユリアは、「沢山の国で色々な賞を頂き大変嬉しく思うが、1番嬉しいのは沢山の人にこの映画を観て貰える事。多くの人たちに観て頂き、そこでどう思ったか、何を感じたかという事が私たちにフィードバックしてくるのがとても嬉しい。多くの観客が本作をドイツのナチス政権映画としてではなく、人間の勇気など普遍的な映画として捉えてくれた事が良かったと思う。」と語った。

1年半に渡る調査でゾフィーの最期の数日間がだんだんと見えてきたという監督。取調べ調書や、裁判議事録、あの忌まわしい処刑議事録までが今も残っており、これを1番最初に手にしたのも本作のスタッフたちだったという。本作では真実のみが描かれているのだ。

ゾフィーは1943年2月22日午後5時——
あの運命の日、ゾフィーはこう言い残した。
「太陽は輝き続けるわ」

なぜ、青春を謳歌していた普通の21歳の女学生が裁かれなければならなかったのか…
全ての答えはきっとこの映画の中にある。

(Naomi Kanno)

※2006年お正月第2弾、シャンテ シネほか全国順次ロードショー!

◇作品紹介 『白バラの祈り – ゾフィー・ショル、最期の日々 』