藤澤恵麻、待望の映画デビュー作 「奇談」舞台挨拶
諸星大二郎の最高傑作「生命の木」をベースに、忠実に映画化された「奇談」の舞台挨拶が池袋シネマサンシャインにて行われた。登壇したのは、NHK朝の連続テレビ小説「天花」の主役を務め、そのみずみずしく透明な存在感で人気を呼んでいる藤澤恵麻さんと、今作がホラー映画監督初となる小松隆志監督。
「原作に里美の存在はなく、具体的な役作りをするのが難しいかなと思っていたんですが、監督に『これは里美のトラウマ克服物語なんだよ。』と説明されて、すんなりと役になりきることが出来ました。あと、完成披露記者会見の時に監督に、『30年前の役柄なのにハマッていたね。』と言われ、画面の中の里美になれたんだなぁと、とても嬉しく感じました。」
と、デビュー作ながら主演という大きなプレッシャーをはねのけ、女優としての成長をみせるコメントを残した。
「里美の役は、一番観客のみなさんに近い役だと思います。だからこそ、藤澤さんには感情表現をなるべく表に出してもらうようにしたし、反対に稗田礼二郎役の阿部さんにはそれらを抑えてもらうようにしました。お二人とも、役に入り込んでくれたので、とてもいい作品ができました。続編の製作も考えておりますので、今作品の宣伝をどうぞ宜しくお願い致します(笑)」
と、監督も今作品への自信に満ちていた。
子供の頃に神隠しにあった大学院生・佐伯里美(藤澤恵麻)。彼女にはその頃の記憶がない。失われた記憶を求めて神隠しにあった東北の“隠れキリシタンの里”を訪ねた彼女は、その村のはずれにある「はなれ」と呼ばれる集落の聖書異伝「世界開始の科の御伝え」を調べにきていた異端の考古学者・稗田礼二郎(阿部寛)にあう。謎を追うにつれて、次々と明らかになる驚異の事実。すべてが解き明かされるとき、あなたは想像を絶する“奇蹟”を目撃する。
(ハヤシ カナコ)
11月19日より全国ロードショー!!
◇作品紹介◇
奇談