今年の司会ももちろんジョン・カビラさんと久保純子アナウンサー!会場は、どの作品が賞をとるのか落ち着かない様子だった。コンペ作品紹介が終了し、とうとう各賞発表!!
「今年の東京サクラグランプリは…、

『雪に願うこと』!!」会場内に座っていた製作陣は、肩を抱き合って喜び、すでに同作品で最優秀主演男優賞・最優秀監督賞を受賞した、佐藤浩市さんと根岸吉太郎監督は固い握手を壇上で交わした。「家族を撮るということは、日本映画の伝統のひとつです。この作品をそのテーマを撮ってきた先人の方々へのオマージュ作品として捧げたいです。そして協力してくれたスタッフのみんな、出演陣のみなさん、そして何より帯広競馬場のみなさんと馬に感謝します!馬たちには、感謝の意をこめて人参をもって行きたいと思います(笑)」と、根岸監督は喜びを顕わにしていた。

第18回東京国際映画祭の総評で、チャン・イーモウ監督は「映画の見方というのは、人によって様々で、意見が合うことはめったにないのですが、この作品については、満場一致というすばらしい結果になりました。そういう意味で私たちは、審査員としていい仕事ができたのではないか、と思います。」と締めくくった。今後も、日本映画が世界に羽ばたいて、影響を与える存在であることを願っている。

(ハヤシ カナコ)

◆雪に願うこと
http://www.bewild.co.jp/banba2.htm

◇東京国際映画祭
http://www.tiff-jp.net/