昨年の第1回黒澤明賞は、スピルバーグ監督、山田洋次監督に授与され、本年は、89年の『悲情城市』でベネチア映画祭でグランプリを受賞、全世界から絶賛される台湾ニュー・ウェーブの代表監督、ホウ・シャオシェン監督に授与された。
黒澤明賞とは 日本が誇る故・黒澤明監督の業績を長く後世に伝え、豊かな日本文化の再創造への象徴として、広く日本の文化及び国の姿勢を世界へアピールすることを目的とし、昨年度創設されました。毎年、才能あふれる監督又は映画製作者の個人・コンビに授与される賞となります。第一回黒澤明賞はスティーブン・スピルバーグ監督と山田洋次監督のお二人に贈られた。
ホウ・シャオシェンは、国立芸術専科学院映画演劇科卒業後、スクリプターなどの業務を経て助監督になり。1980年には『ステキな彼女』で監督デビュー。その独特な映像美・世界観からエドワード・ヤンなどと共に”台湾ニュー・ウェーブ”と称される。『冬冬の夏休み』(84年)や『恋恋風塵』 (87年)などの作品を次々と発表し、89年の『悲情城市』ではベネチア映画祭でグランプリを受賞、全世界から絶賛される。その後『戯夢人生』(93年)、『憂鬱な楽園』(96年)など台湾を代表する監督として活躍している。昨年は、小津安二郎生誕100年記念・映画『珈琲時光』を製作、国内外で話題を呼んだ。最新作はスー・チー、チャン・チェン主演の『スリー・タイムズ(仮題)』。
『スリー・タイムズ(仮題)』は、11月19日から開催される東京フィルメックスのオープニング作品として上映されます。

■東京国際映画祭
http://www.tiff-jp.net/index_j.html

■東京フィルメックス
http://www.filmex.net/index.htm