少年時代、
僕たち3人は森の中でいつも同じ月を見上げていた。
あの瞬間までは…

第18回東京国際映画祭 特別招待作品として選ばれた本作『同じ月を見ている』の記者会見が行われ監督、出演者が顔を揃えた。
登壇者:窪塚洋介、黒木メイサ、エディソン・チャン、山本太郎、久保田利伸(主題歌)、深作健太監督。

原作「同じ月を見ている」(小学館 ヤングサンデーコミックス)は文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞した傑作。その映画化となった本作『同じ月を見ている』は、早くも今年1番の珠玉の感動ストーリーと呼び声が高く、公開は今年の11月19日に決定している。
早速監督&キャストのコメントを紹介しよう。

窪塚:いよいよ東京国際映画祭で上映されますね。こんなにも早く皆さんの前にこの作品を持ってこれて嬉しく思います。僕は最初ドン役のオファーをもらったんですが哲矢役をやりました。哲矢をやるのも面白いかなと思ったからです。本作はとても奇跡的なバランスで色々な事が組みたっていったように感じます。上映始まる前に東映のマークが出て、波しぶきが上がったら大きく深呼吸をしてから観てください(笑)

黒木:今回私は本作でスクリーンデビューして、現場では周りに沢山の先輩方がいてとても緊張しましたが、皆さんが温かく迎え入れてくれたので楽しくお芝居をする事ができました。多くの方々に本作を観て頂きたいと思います。

エディソン:みなさんこんにちわ。わたしはエディソン・チャンです。よろしくおねがいします(日本語)。僕はこの作品に参加できとても嬉しく思います。共演者の方にも色々と助けてもらいました。僕が演じたドンは、今日僕たちに足りないものを反映している人物だと思います。だからただのエンタテインメントではなく、メッセージとして何か受け取って頂ければと思います。

山本:この作品に参加でき光栄です。先代の深作欣二監督(『バトル・ロワイヤル』)の頃から関係性があった健太監督とお仕事できた事はとても嬉しかったのですが、正直、以前の作品ではプロデューサーという立場の方だったのであまり接する機会がなく良く知らなかったのです。そこで、クールな人なのかな?など色々と想像していましたが、実際会ってみるとびっくりする位エネルギーを大放出させている方で…全面的にこの人についていこう!と思いましたね(笑)。

健太監督:僕は以前から窪塚洋介君のファンで、窪塚洋介復帰作として一緒に仕事でき大変嬉しかったです。エディソン・チャン、黒木メイサ、山本太郎とも一緒にできとても良かったと思ってます。自分にとっても『バトル・ロワイアルII』以来2年振りだったので、この作品で改めて映画作りの楽しさを感じたし、僕にとって再出発の作品になりました。映画館を出たら皆さんも“同じ月”を見て色々と感じて下さい。

久保田(主題歌):一生懸命作り、そして歌いました。この映画が持つ、独特の人間哲学に大きいテーマを得てこのラブストーリーの曲(「君のそばに」)を作りました。音楽という形ですが、僕もこのプロジェクトに参加でき良かったと思います。

さて、復帰第一作となる窪塚だが、体調の事を聞かれると「体調は良いです!撮影前は走る事がまだできませんでしたが、監督のメガホンに鍛えられ、いつの間にか走れるようになっていました。」と笑顔で語る。
窪塚はじめ、個性豊かなキャスト陣が、重厚な物語を、観る者を切なく優しく包み込んでいく『同じ月を見ている』は、2005年11月19日、全国東映系にてロードショー。

(菅野奈緒美)

◇作品紹介
『同じ月を見ている 』

◆東京国際映画祭
http://www.tiff-jp.net/index_j.html